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先生と私_第13話「サプライサイド」
先生 これ。
私 カタカナ多いですね。
先生 要するに消費者規制するより、供給側規制した方がはやいってことです。例えば、美女が調子に乗って酷いことをして不幸な人が続出する問題で「ちやほやするな非モテども!」よりは美女に直接「おまえら調子のってんな!」と伝えた方が早いということ。
私 誰が言うかにもよりそうですけどね。
先生 道徳的に言えば他罰よりは各自努力した方が正しいのですが、それが不可能なのはわかりますよね。お金持ちがいるから貧乏がいるいるように、モテがいるから非モテがいる。いくら貧乏人が「ブラック企業しね!」と叫んだところで何も変わりません。
先生 女性が「女はメイクやお洒落、美容で大変なんだから!」と言うのは今日のブラック論争と同じ。
私 皆がいっせいにメイクやお洒落をやめたら、その分野の価値が暴落してアパレル業界や化粧業界が死にますね。けれど、皆がいっせいにメイクやお洒落をやめることも、その業界が死ぬなんてこともあり得ない。
先生 その通り。だから供給側に過剰な広告や制限をかける方が早いということです。
私 なんだか自由度が下がったように感じます。
先生 それは自由の定義にもよります。よくある議題では「与えられたもので競ってる時点で自由と言えるかどうか」とか。
私 うーむ。
先生 話は大きく変わるけれど、フリースタイルバトルが流行ってるのってポリコレの反動だったりするんじゃないかとふと思いました。
私 はへ。
おわり