誰もかれもが同じ感想を言うイヴェントに参加した話
《今日は、東日本大震災の発生から13年目の日。なので、関連した記事を書こうとしましたが、noteやFacebookで、個人的なやり取りをしていたら、改めて記事にするテーマも見つかりません。今後何かあれば、その都度取り上げようと思います》
3月3日の、ひな祭りの日。私はインコの世話を相方に任せて、朝早く家を出た。「第4回 ガーデニング愛の祭典 花友フェスタ」に参加するためだった。
園芸記事で時折話題にしている、園芸系ユーチューバー・カーメン君。彼は愛知県の豊橋にある4000坪の園芸店「ガーデンガーデン」の社員であり、ユーチューバーでもある。この園芸店の3代目の店長時代から、様々な園芸の知識などをYouTubeで、発信してきた。
今は、会社の広報役も担いつつ、おそらくは企業内起業家という立場で、園芸の魅力を伝えるべく、相棒のカメラマン・じゅんぺい君とともに相当な数の動画を配信している。現時点で登録者数94万人。今年の目標は、登録者100万人だそうだが、このジャンルのユーチューバとしては、ダントツの数字を誇っている。
このカーメン君が、多肉植物農家のリエールさんと組む形で始めたのが「花友フェスタ」。この”花友”というのは、ジャンルを問わず植物を愛する人々のこと。いうなれば”花を愛する友達”という意味で、カーメン君が作った言葉でもある。
第1回が、2年前の勤労感謝の日。愛知県の豊橋市で開催された。私は君津のコンサートがあったのでよく覚えているのだが、大雨の中、相当の盛会だったらしい。
第2回は同じ豊橋市での開催だった。ここから県外に出ることになる。第3回は北九州。そして、今回の4回目は千葉県の幕張メッセでの開催だったのだ。
人混みがどんどんダメになっているし、幕張メッセは未知の場所。2月には「世界らん展」もあって、実際のところ、参加をかなり迷った。けれど、洋ラン業界で私の好きなオンシジウムがメジャーではないことが分かってきて、ラン展に行く気が失せた。そこで、まぁ割に行くのに時間がかからないことが分かって、初参戦することにしたのだった。
これには、前売り券の安さも影響している。なんと! このご時世で¥1000!!! この「花友フェスタ」は、入場料をかなり低く抑えているのも特徴なのだけれど、前売りの価格は今回が一番安い。物価の高い関東での初開催で、この低料金。その心意気に打たれた部分もある。
それでも、ね。私は案じていたんですよ。メディアは全然取り上げていなかったしさ。「世界らん展」ほどの知名度もないわけですよ。カーメン君は愛知の人だし、リエールさんは九州の農家さん。多肉植物がお好きな方には有名な存在だそうですが、私はカーメン君の動画を観るようになるまで全然存じ上げなかった。そういう方たちのイヴェント、集客は大丈夫なんかいな? と、気がかりだったんです。まぁ、その分ゆっくり楽しめたら良いなぁ、なんて考えながら、出かけたわけです。
幕張メッセの最寄り駅は、JR京葉線の「海浜幕張駅」。なるべくなら乗り換え回数少なくしたい私、相方が調べてくれた時刻表で、一つ乗り換えれば、あとは直通という電車に乗りました。途中までは武蔵野線です。日曜日の朝、なかなか混んでいます。しばらくは立っていましたが、武蔵野線から切り替わる「西船橋駅」でやっと座れました。こういう時のために本を持っていきましたが、眠くて、読む元気が出ません。目的の駅はこの電車の終点なので、少しうとうとしました。それでも、初めて乗る路線なんで熟睡はできませんでしたがね。
さて。駅に到着。びっくりしたのが人の多さです。まぁ、幕張メッセは常にイヴェントやってますから、こんなもんかいな、と、思っていたら、その時降りた人たちの進む方向が同じ!!
「え? これ、みんな”花友フェスタ”行くのぉぉぉーーーー???!!」
半信半疑ながら、整備された道を進んでゆきます。皆さんも同じ方向に歩いてゆきます。「花友フェスタ」では、植物の苗はもちろんですが、世話に必要な資材などの販売もあります。私も一応事前のチェックはして、予算も立て、シュミレーションはしていたのですが、多くの方が大量の買い物をするべく、キャスター付きのスーツケースだとか大きなバッグだとか持参してらっしゃる。こういうイヴェントに参加するのは、おそらく10年ぶりくらいの私は、そのやる気満々の準備ぶりに圧倒されました。
加えて、会場と思しき所につくと・・・・・。なぁーーーーんと、蛇行もしながらのまさしく長蛇の列!!! 「ここが最後尾です」のプラカードを掲げたスタッフのお兄さんが、声を張り上げて列を整備しています。お天気が良くて、温かい日和だったのが幸いでしたが、入り口らしい建物までの列を観ながら、私は途方に暮れるやらあっけにとられるやら・・・・・。並んだところで大した手間もないクラシックのコンサートに慣れていた私は、自分の予測の甘さに、呆然としたものです。
独りで来たので話し相手もいませんでしたが(これはコンサートでも同じですが)、その分周囲の人たちの話し声に耳を傾けていると、これがなかなか面白いんですね。
「こんなに、人が来るなんて、思わなかったわ!」
「そうよねぇ。私も、すぐ入れるとばっかり・・・・」
「たかがユーチューバーだと思っていたけど・・・・・、なめてたわ」
この最後の「なめてたわ」は、まさに私の実感でもありました。メディアで取り上げられていないイヴェントに、これほどの人が集まるとは!!! 新しい”メディア”の威力を肌で知った日でした(帰宅後、相方にこの盛況ぶりを話すと、「あんた、そりゃあ、93万人の登録者なんでしょ? その影響力は半端じゃないでしょ」と笑われましたがね(^^;)。
「無事入れても、何も買えないんじゃないの?」との声もあり、私もお目当てのものは無理かも、と、危惧していましたが、案外ほしいものは買えました。これは、私がカーメン君のファンではないので、彼にまつわるもろもろのイヴェント(サイン会とかイヴェントステージとか)は、最初から参加する気がなかったこともあったかもしれません。また、多肉植物にしても、私が好きな種族はあまりないような感じだったんですね。
なので、お目当てだった資材とかは(無農薬でコガネムシの幼虫を予防するとか)、案外スムーズにゲットできたんですよね。スリット鉢といって、植物の根っこをよく成長させるように設計されている鉢があります。カーメン君とメーカーさんがコラボして作った新色のものは大人気で、早々にあきらめたものの、ほかのお店で作っていたり、本来の色のスリット鉢を破格の安さで売ってくれていたりしてて、予想以上にゲットできました。
あと、植物は、「メディカルティーツリー」といって、アロマオイルに使われる原料の樹の苗がありましてね。この苗が呼んでくれたみたいで、会場2週目の折、どうしても欲しくなって、一鉢ゲット。もう2鉢しかなかったし、一鉢¥450だったので、両方お迎えしてもよかったんですが、ほかにもお迎えしたいものもあるし(この日の会場では見つけられず)、で、一鉢で我慢しました。連れ歩いていたら、ティーツリーの苗が「お友達ーーー!!」と騒ぐんです。要するにほかにも植物を買えってことだったようですが、その子以上に魅かれる子はいなかったので、我慢してもらいました(もう一度その子を置いていたお店に行ったら、ティーツリーなどは、軒並み売り切れていましたしね)。
リュックで行かなかったので、多くなった荷物をもって、随分しんどい思いをしました。仮にそれほど買うつもりがなくても、こういう時はリュックですねぇ。背負えるのは、やはり便利です。後日肩こりに悩むにしても。
相当な人混みだったのに、不思議と人酔いしませんでした。歩き回りましたし、荷物もありましたから、疲れはしたんですが、ね。なんだか、温かい気持ちになって、帰宅しました。
今、YouTubeには、この「花友フェスタ」関連の動画がいくつも上がっています。私もいくつか観ましたが、ここで面白いことがありましてね。どの動画でも、「”花友フェスタ”なめてた!」と、言っているんですよ。出店者さんたちもそうですし、私のように参加していたお客さんもそう感想を言っているんですね。
一つのイヴェントがあれば、いろんな感想があるでしょう? 誰もかれもが同じ言葉言うなんて、ちょっと興味深いことだなぁ、と、思うんですよ。まぁ、私が知る限りであって、聞くところによれば、クレーマーもどきもいるようですが、ね。
この「花友フェスタ」の2日前に、夜のコンサートに出かけていたので、どちらも楽しかったのですが、やはり、いささか電池切れだったようです。やっと、落ち着いてきましたけれどね。
「花友フェスタ」はこの後、今年の9月8日に東京ビッグサイトでの開催が決定しているとのことです。イヴェントが終わるころ、カーメン君とリエールさんから発表があったそうですが、そのころには私は帰宅していたので、知りませんでした。翌日の動画で知りました。
行くのかって? う~ん・・・・・。おそらく、まだ残暑が厳しいでしょうしねぇ・・・・・(>_<)今度は都内ですしねぇ。まぁ、まだ半年先ですので、いろいろ考えますわ。
今日は、祈りの日でもあるからか、このところの頻繁な揺れもおとなしかったです。平和であるからこそ、こうしたイヴェントも楽しめます。犠牲になられた方々のご冥福を改めてお祈りするとともに、被災された方々の平穏な生活が少しでも早く回復するよう、微力ながら願い祈り続けておりますm(__)m💕💛
ここまでお読みくださったあなたに、心から感謝いたします💖💖💖
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