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相性の問題は、難しいなぁ(T_T)

昨日書いた記事には、好意的なコメントやリアクションが多くて、とてもうれしかったです。ありがとうございます💕

その中で、愛鳥のピポナのことにも触れました。
我が家のインコたちは、もちろん私にとってどの子も愛鳥です。ただ、長くいろんな種族と付き合う中で、相性がある、というのは否定しがたい事実です。

動物も植物も大好き、を、公言しておりますが、その”大好き”には、濃淡があるんですよね。また、好き嫌いは、ひょんなところから変わったりします。だいたい私の場合、”嫌い”だと思うのは、食わず嫌いの側面もあります。その相手のことはよく知らない。でも、何となく好きになれない。そんな感じです。

植物の場合、私は、今の相方に出会うまで、全然興味がなかった人です。もちろん、歩いていてよい香りがすると、その香りのもとを確認する、というくらいのことはしていましたし、タンポポやレンゲの花に歓声を上げていた子供時代もあります。
けれど、自分で育てて、花を咲かせてみようとか、大きくしてみようとかには、関心が向きませんでした。そのころの私は、植物に心がない、言葉が通じない、と思っていましたから。無知だったからこその、思い込みです。
今の相方は、父親の影響かららしいのですが、家でいろんな植物を育てていました。或る時、彼女からシャコバサボテンをプレゼントされたところから、次第に植物への関心が出てきたんです。
加えて、彼女に「チケットが余ってるから、”世界らん展”に行かない?」と誘われ、仕事帰りに行ったことから、洋ランへの偏見がなくなったばかりか、すっかり魅力にはまったんです。
薔薇への関心が出た理由は、思い出せないのですが、ともかくこちらもそれまでの偏見がウソみたいになって、最近では新しい苗が出る時期になると、近所のホームセンターに観に行ったりしています。一つの出会いから、スイッチが入った感じです。20年前の私が観たら、腰抜かすかもしれませんねぇ。

植物の場合の相性の問題は、平和的であります。何度トライしてもうまく育てられなかったりすると、「あ、これは、私向きじゃあないんだなぁ」と、あきらめればよいんですよね。もちろん、枯らしちゃってつらかったり悔しい思いは残りますが、日々の生活での重荷になる可能性は低い。

けれど、動物の場合、なかなか危険な側面があります。お店で気にいって、お迎えしたはずなのに、家に着いたら、性格が変わる、という経験が我が家の場合、何度かありました。この場合、インコのことですが。
お店から家までの道中の道のりが怖かった(何しろ、車がないので、電車やらバスやら使う上に、徒歩ですしね、最後は)ので、興奮している。でもって、新しい家には、知らない鳥たちやら物やらが乱立(?)している。頭がいい子ほど、神経質な側面も持っています。このパニック状態の時の対応を誤ると、えらいことになったりするんですよねぇ。
世話のたびに騒ぐくらいならまだしも、世話をするこちらを威嚇して暴れたり、挙句に攻撃してきたりします。大体、長くても1週間くらいで落ち着いてきて、その子とのコミュニケーションが取れるようになるものですが、ここで、何らかの理由で「この人、いや!」となると、最悪の場合、終生仲良くなれなかったりします。
この”何らかの理由”には、はっきりしているものもありますが、そうじゃないことも少なくありません。また、最初は、甘えてきていたのに、或る日突然、手のひらを返してくることもあります。
どんなにたくさんのインコたちと暮らしても、経験を積んでも、この相性問題は、予測不能です。その子の性格と、迎えたタイミングや、その時我が家にいた先住インコとの関係などで、どんどん変化しますから。

随分うんちく気味に語ってきましたが、実は、この相性問題に私、いささか参っておりましてね。
昨年の今頃、我が家では文字通り”逝く子”と”来る子”がいました。逝ったのは、モモイロインコ。来たのはズアカハネナガインコ。加えて、今年の3月末。さらに1羽ズアカハネナガインコがやってきました。
この2羽のズアカハネナガインコが、私の泣き所になっています。2羽は、どちらも女の子ですが、どちらも相方が迎えることを決めたこともあってか、相方にべったりです。それはいいのです。いいんですが、・・・・・、あまりに相方との態度の差があって、私としては、報われない片思いに枕を濡らす、って感じなんですわねぇ( ̄▽ ̄)

表層意識としては、「いいの、いいの。相性なんだから」と納得しています。彼女たち、ハナとマリにも言ってあります。
「あんたが(それぞれ、1羽ずつ世話しますから)、ママを好きなら、それでいいから。ママがいないときに、平和にお世話させてくれればいいよ」
ですが、やはり、インコ大好き人間のはしくれの本音として、自分の手に乗ってくれることはおろか、なでることもままならない子が2羽もいるという現実に、めげているんですよね。

救いは、こちらの言葉がわかっていること。世話をするとき、相方がいなければ、私に反抗して困らせることはまずありません。地震があっても、「フリーズしなさい!」と言えば、我慢もしてくれます。こちらの言葉の中身を理解して、行動する頭の良い種族です。どちらも同じお店から迎えたのですが、お店の対応が良くなかったようで、人の手への恐怖心がぬぐえないようです。それでも、だんだん甘えるようになってきて、かわいい仕草も見せてくれます。
それだけに、私に打ち解けてくれないのが、寂しいんですよね。

ただ、これには、彼女たちなりに理由もあるようです。ハナは、一時期、私に随分甘えるようになっていたのに、或る時から、そうしなくなりました。どうやら、私の相棒のコミドリコンゴウインコのピポナから圧力をかけられたようです。身体の大きさとか力の強さから言えば、本気を出されたら、ピポナはハナにもマリにもかないません。それを年の功でわかっているピポナは、早くから彼女たちににらみを利かせているようです。
ピポナは、私にべったりですから、ライバルは早いうちに排除しておこう、ということのようです。
ただ、先日書いた、このところの私の不調の原因に、ハナとマリの態度があると、ピポナは考えているようです。彼女たちが私に冷たいので、”かあさんは、悲しいんだ”と、認識しているらしいのです。それで、”かあさん、げんきだして! わたしがいるでしょ!!!”と、叫んでいたのでしょうね。8年間の様々な経験が、彼女にそう教えるのでしょう(ちなみに、ピポナは今年9歳です)。

30年以上のインコとの付き合いで、たいていの子たちとはうまくやってきた私ですので、鼻っ柱をへし折られた感じで、しょげているんでしょう。ううむ。奥が深いわ、この世界も。


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