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冷たい雨が降る夜に・・・・・。

今日は、嘘のような寒くて冷たい1日だった、関東。

気象予報士さんが言うには、昨日と10度以上違うらしい。本当に、空気も冷たかったし、真冬特有のにおいが漂っていた。

昨日、用足しがあって、出かけたら、今年初めての蝶をみた。モンシロチョウだった。気持ちよさそうに飛び回っていたあのちょうちょたち、今日、無事に乗り切れただろうか。

今日は春の彼岸の入りだけれど、ここまで寒の戻りがなくてもよかろうに。

加えて、お彼岸に合わせたように、今月も旅立つ子が出てしまった。もう20歳は越えているし、いささか食が細いイケメン君だったのだけれど、ついこの間までは、彼なりに元気にしていた。もっとも、ここ数か月は、老いたなぁ、という状態ではあったから、心のどこかで覚悟していた部分があったことは、否定できない。

それにしても、あまりに急だった。朝、聴きなれない喘鳴が聴こえる。耳を澄ませると、彼が、かごの中で苦しそうに暴れている。前夜は、暖かだったけれど、寒がる子もいたので、ヒーターをつけておいた。それが、彼には何らかのアクシデントを招くことになったらしい。

大急ぎで、通気を良くして、彼のかごを入れてある棚の中の温度を下げる工夫をした。数年前から、てんかんのような発作を起こしていたので(高齢の子の中には、何羽かそういう子がいます)、気を付けてはいたのだけれど。

この子、コウタは、完全な手乗りインコではない。子供のころに相方がお店で見つけて気に入ったのだけれど、その当時のオカメインコの値段としては、破格に高かった(今の相場だと、安いほうになるんですが)。性格のいい子で、お迎えしたかったが、すぐには手が出なかった。

それが、どういう成り行きだったのか、彼を迎えることができた。けれど、お店ではあまりかまってもらえなかったのだと思う。人は好きだが、手には乗らない、半分野良のインコとして、成長してしまっていたのだった。

ただ、半年ほど、ルリコンゴウインコという極めて大きなインコと、同じ空間で過ごしたコウタは、見た目は華奢なのに、肝っ玉は据わっていた。オカメインコは、繊細で怖がり、というのが定評なのだが、我が家の先住の中型インコを観て、ラブコールをするほど、友好的だった。たいていのオカメさんは、腰を抜かすのだけれど。

それほどの子だけれど、人の手は嫌だった。だから、かごから出して遊ばせる場合、かごに戻す時大騒ぎになる。それは、行ってみれば追いかけっこなんだけれど、彼にとっては、恐怖であり、ストレス以外の何者でもなかった。それで、次第に、彼は、かごの鳥になっていった。

その彼が、ここ1か月ほどは、かごから出て、自分から抱っこをせがむようになっていた。もうここ数年、白内障で、視力もかなり落ちているはずで、物音におびえやすくなっていたのに。

こういう場合は、彼がそれとなくお別れを言っているらしいと、私には経験から察しがついた。抱っこをすると、まるでそれが普通のことであるかのように、手の中でくつろいでいた。本当は、彼が若いころから、私も相方もそうしたかったのだ。性格もよく、陽気な彼を、私たちは好きだったのだから。

彼の最期の日は、状態が尋常ではなかったので、特例で彼の世話を一番にして、様子を観ているようにしていた。かごの中で暴れることが増え、そのたびに彼の名前を呼んで、落ち着かせようとした。

しばらく静かにしていたコウタが、不意に暴れ始めたと思ったら、羽を大きく広げ、ダンスをするように床を歩き出した。やがて、羽をたたんで、静かにうずくまった。

それが最後だった。「今から、天国に行くからね!」とでも言わんばかりに、美しい姿を私に魅せて、旅立ったのだった。様子がおかしいと気が付いたときには、彼は息を引き取っていたのだった。

今、思い出しながら書いていて、やっと涙が出ています。あまりに突然のことだったので、泣きたくても泣けないままでいたのでした。

彼らなりに考えて、旅立つのでしょうが、参りますねぇ・・・・・(>_<)


今月は、いろいろあって結局、最愛のマエストロ指揮のコンサートには、行けなくなりました。ただ、来月は、必ず2公演聴くべく、精進します。

代わりに、地元のホールに、左手のピアニスト・舘野泉さんと、女優の草笛光子さんとの朗読劇とピアノのコンサートがあるというので、それを聴きに行きます。いずれ、コンサートレポートしようと思っています。

明日は、なんでも一気に15度上がるとか・・・。東北は大雪で、大変なことになっているそうですが・・・・。皆様、くれぐれもご無事で。ご自愛くださいませ。

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