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最近のぐりちゃんーーー1羽だけになったアオハシインコの近況

我が家にはかつて、3羽のアオハシインコがいました。

全身が黄色で、鼻の上に赤くて太い線が入っていた、中村君。
基本の体色は黄色だけれど、ノーマル種とルチノー種とのハイブリッドだったらしいみどり君。

陽気で芸達者だぅた中チャンに押される形で、無口ながら恋多き男だったみどり。彼らが天国に帰った後、ノーマル種のぐりが残りました。

みどりが体調を崩し始めた頃、彼女は押し入れや本箱の隙間に潜り込んでは、なかなか帰ってこない、という”家出”を繰り返していました。

中チャンもわりにマイペースな子でしたが、ぐりはさらに輪をかけた暴走ぶり。名前を呼んで「ぐりーーーー! ご飯できたよ!!」と声をかけても、何処かに潜り込んで、気配すらしません。

以前から、エアコンのフィルターなどの上に飛んでいって、身体中ホコリまみれにしながら、「アタシ、掃除してきた!」と胸を張るような子だったのですが、まるで忍びのもののように姿を隠すようになったのには、困りました。

アオハシインコについては、まったくの知識ゼロの状態で、当人たちからいろいろ教わるという有様でした。ただ、女の子のぐりが、人目につかない暗いところに潜り込む行為に、私は危惧を抱いていました。

それは、発情行為です。無精卵をこっそり生むために、巣作りをしているんじゃないかと、案じていたんです。人と暮らす手乗りインコの女の子で、体調を崩す要因のひとつに、この”無精卵を生み続ける”という行為があるんです。

卵を産むという行為は、彼女たちの身体から常に大切な栄養分を奪うんですね。それで、彼女たちの身体は、早くに老化して、そこから生殖器系の病気になることがとても多いんです。我が家のオカメインコたちも、少なからずこの行為で、若くして逝ってしまった子が少なくないんです。ちゃんとパートナーができて、正常な 繁殖をした子でも、繁殖から来る負担は、彼女たちの命を削っていたのです。

どんなに説得したところで、こちらの言うことを聴くようなぐりではありません。かごから出すと、私を誘うようにそばでうろうろして見せて、何かの拍子に姿を隠すんですね。

オカメさんたちより小型で、動きも極めて敏捷な子です。手乗りインコとは申せ、私たちはほとんど彼女を”野良インコ”認定していました。自由に遊んでいても、飼い主が呼べば帰ってくる。それが、手乗りインコとしての基本だと考える私たちから観れば、ぐりはいささか規格外れのように感じていたのです。だからといって、もちろん、彼女愛していないわけじゃないんですけれどね。

ところが。このぐりさん。みどりが天国に帰ってから、すっかり性格が変わってしまいました。しばらくは、かごの外に出たがらなくなって、すっかりおとなしくなったんですね。女の子ですから、もともと静かではあるんですが(鳥さんの世界では、基本にぎやかにさえずるのは男の子です。パートナーに歌のうまさをアピールしなきゃいけませんからね)、それ以上に元気がなくなった印象です。

ぐりとみどりがそれほど仲が良かったようには思えないのですが、彼女が我が家に来た時は、もっと鳥さんがいて、彼女のかごの置き場に困っていたような有様でした。そうしたにぎやかな中で育ってきた彼女には、隣に誰もいない状況が、寂しすぎたようです。

やがて、世話のたびに、私に甘えるようになりました。以前は私など歯牙にもかけてない風情だったのに、抱っこされるのを喜ぶようになったんですね。まぁ、気まぐれなところもあるぐりなので、毎日そうではないのですが(^^;

そのうえ、押し入れや本箱の裏や隙間に潜り込むことが、ほとんどなくなったんです。数か月前までと同じ鳥さんとは思えないほど、すんなりかごに帰るようになったんです。

「ぐり、心細いの? まぁ、隣に誰もいないのは寂しいよなぁ」

そう声をかけてみたりします。すると、真剣な面差しで、低い声で鳴くんです。

「そうなの! はやく、お隣連れてきて!!」

そう訴えているように、私には聴こえたりします。

ふと考えるのです。ぐりは、願掛けのために押し入れや本箱のすきまに潜り込んでいたんじゃないのか? みどりが元気になるように、誰かに頼んでいたんじゃないか? と。我が家にそういう不思議なゾーンがあるなんて、全然考えられないのですが、ぐりの変貌ぶりを観ていると、ひょいとそんな風に考えてしまうのです。彼女の願いが叶わなかったから、彼女は部屋の隙間に潜らなくなったんじゃないか、とね。

あと、気がかりなのは、ぐりの寿命のことです。彼女が私に甘えることに支障が亡くなったので、素直に甘えてくるようになったのかもしれませんが、別の観方をすれば、もう少ししたらお別れなので、今のうちに甘えておこうと、考えているんじゃないか、とも思えるんです。実際、これまでにそういう子もいましたしね。

或いは、先に逝った先輩たちから「自分たちの分も、かあさんと遊んでくれ」と、頼まれているのかもしれませんがね。

いずれにせよ、いささかおとなしくなったぐりに、彼女の老いを感じつつ、少しでも彼女が楽しく生活してくれることを願う私です(ちなみに、最近、ぐりが潜っていた場所を大掃除してみたのですが、卵らしき物体は出てきませんでした)。彼女が願っているらしいお隣さんをお迎えすることも考えていますが、相方が賛成してくれませんのでねぇ。難しいところではあります。今私にできることをやっていく以外、術がないようです。

曇天ながら、桜は咲くのを止められないようで、今日都内では満開だとか。まぁ、気が付くと近所の桜の花も、随分咲いています。でも、雨がちですから、すぐにたたかれちゃうんでしょうかね。ソメイヨシノの花はすぐに散るのが、残念だなぁと思う私です。

今一つ陽気もお天気も安定しませんね。皆様、くれぐれもご自愛くださいませm(__)m💕💛

ここまで読んでくださったあなたに、心からの感謝を捧げますm(__)m💕💛
ありがとうございますm(__)m💕💛

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