一体、どうしちゃっているのかしらん、うちの家。
<注意!!! これから書く記事には、爬虫類のヤモリが出てきます。昨日のつぶやきで「虫の家」という表現しましたが、あれは、昆虫類のことではなく、日本で広く使われている“ムシ”の意味で使いました。昆虫は好きでも、爬虫類は苦手、という方、ここで引き返して、ほかの方々の素敵な記事をお読みください。なお、今回いただいてきたのは、このところの私の気分にあっていたので、拝借した次第ですm(__)m💕💛>
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先月のお盆の前ごろだった、と、思う。買い物から汗だくで帰ってきた私は、部屋の網戸に見慣れない生き物が張り付いているのを観た。
え? なんで、部屋の中に、ヤモリ????
そう。今、”見慣れない生き物”と書いたが、それは部屋の”中”だったからだ。夏に網戸に張り付いて、白っぽいおなかを見せていることは、我が家ではよくあること。網戸には、彼らのご飯になる虫たちが結構いるらしくて、夜行性の彼らのお食事タイムになることがあるようだ。
私は、50年近く、カエル恐怖症だった。そのせいか、カエルの仲間である両生類は、あまり得意ではない。カエル恐怖症自体は解消したのだけれど、だからと言って、彼らと暮らしたいとは思っていない。お近づきになろうとも思ってはいない。
この両生類と外見が似ているせいか、どうかするとひとくくりにされるのが爬虫類だ。ヤモリはこのグループに属する。蛇・トカゲ・亀・ワニなどはすべて爬虫類。ヤモリは、たいていトカゲの仲間扱いをされる。
我が家には、10年前まで、クサガメがいたこともあって、私は爬虫類には親近感を持っていたりする。「次、爬虫類迎えるなら、トカゲかな」などと、思っていたことすらある。
子供のころ住んでいた団地の近所に、爬虫類が好きなお兄さんがいた。好きなだけではなく、詳しい人だったらしく、或る時、我が家のウサギを狙って侵入してきた蛇を、見事に捕まえて、遠くへ逃がしてくれたことがあった。そのお兄さんの家のトカゲたちを、一度見せてもらったこともある。その姿を、子ども心に美しくて、かわいいと思ったものだった。私が、トカゲを迎えたいと思ったのは、そういう子供のころの記憶のなせる業かもしれない。
結局鳥さんとの暮らしに専念した今は、もう、トカゲと暮らそうとは思っていない。相方も爬虫類が割合好きな人で、彼女もトカゲとの暮らしを考えて、調べてみたこともあるらしい。私も聴いたのだが、爬虫類は温度変化に敏感なうえ、特殊な日光浴設備が必要なのだそうだ。加えて、”絶食”する種族が少なくなくて、長生きさせるのも難しいらしい。私のような面倒くさがりには、向いてないなと、判断したのだった。
ただ、そういういきさつもあって、私は庭などでトカゲ類に出会うと、なんだかうれしくなったりする。我が家の庭は、今草むしりをサボっているので、雑草が元気だけれど、この”ジャングル”を愛している主がいるのだ。トカゲかカナヘビかヤモリか、私には区別できないのだけれど、いずれかの種族の子が、庭を守ってくれていることを、私は知っている。春先に庭のレンガで日向ぼっこをしている相手に、「主(ぬし)、会えたね!」と声をかける私なのだ。
そうはいっても、これは外での付き合いの話だ。いくら、親近感を持っていても、家の中に入ってこられると、いささか勝手が違う。人や鳥と違って、爬虫類は地を這って移動する。しかも、身体の色が、土の色に近いので、フローリングの我が家の床にいると、気づかずに踏んづけてしまうかもしれない。それは、願い下げだ。
やっとここで、冒頭のヤモリに戻る。網戸に張り付いた彼だか彼女だかは、当人も困っているのか、ほとんど動かない。私自身、外に出したいけれど、どうしたらよいかもわからない。しばらく思案していたけれど、妙案も浮かばないので、あきらめて、インコたちの世話を始めた。
ピポナたち大きなインコたちが、”珍客”にどう反応するのか、気がかりだった。見慣れないものには、警戒する子たちなので。案外、スルーしてくれたので助かったが、セネガルパロットの王子だけは、そばまで飛んで行って警告してみたりした。そうすると、頭をあげて、王子を威嚇してみるヤモリさん。開けた口の中は、赤かった。
鳥たちの前半の世話が終わったところで、私は覚悟を決めて、ヤモリさんをうちわに乗せて、2階のベランダにまで運んで、外に出した。ベランダには植木があるから、その一つの根元に置いたのだった。
そこから、数日たったころ。お盆だったと思う。オカメ軍団の世話をしていて、あるかごを持ち上げて、ぎょっとした。どう観てもトカゲのものと思われる遺体が、床にあったからだった。白い腹を見せて、全然動かない。
「あの時の子かな? だから、外に出ろって言ったのに・・・」
相方は、仕事で不在。オカメさんたちの世話をしながら、その白い腹を見せている遺体をチラチラ見つつ、どう処理したものか悩んでいた。割に大きい身体なので、遺体をくるむものをどうするかなど、あれこれ考えていたのだ。
そうして、どのくらいたったのか、ひょいと床を観た私は、自分の眼を疑った。いない。あんなにはっきり床にあったはずのトカゲ(らしい)が、いないのだ!!! 気絶していたのが、気づいて逃げたのか? それなら、オカメさんも騒ぐだろう。恐る恐る探してみたが、何処にもいなかった。
お盆だったこともあって、いささか鳥肌が立った。今でも、どういうことだったのか、全然わからない。
この後、2回、ヤモリが部屋にいた。最近が、一昨日だ。オカメさんの世話をしようとかけてある布を取って、一番に世話をする子のかごを持ち上げたら、スルスルッと動くものがあった。割に身体が大きい子だった。人に見つかったのに、何故か逃げる風情がない。それどころか、「ここにいたいなぁ」という雰囲気すらある。
怖くはない。けれど、先にも申し上げたように、踏みつけたりしたら、悲劇以外の何者でもないし、やはり、気持ちのいいものではない。気づいたオカメさん、騒ぐし。
何処かに、彼らが潜り込める通路みたいなものがあるらしい。我が家は、庭もあるし、虫(文字通りの虫です)もいるので、彼らの食料もある。蚊などの虫を食べてくれるので、それはいいのだが、ひょいと見たら、壁にヤモリが張り付いているのは、嬉しい景色ではないなぁ。
そもそも、何故そんなに頻繁に家の中に入り込んでいるのかがわからない。安全な場所、という認識なのだろうか? 確かに農薬も使わないし、ねぇ・・・・・。
何かのお知らせなのだろうか? 良い知らせなら、嬉しいのだけれど。
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今日は、雨がちな一日でした。日中は、蒸し暑かったのですが、夜はひんやりしています。今、雷も鳴っていて、強い降り方です。相方が実は出かけていて、ちょっと、帰りが気がかりです。
やっと、季節が動き始めたのですね。皆様、くれぐれもご自愛くださいませm(__)m💕💛
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