ヲタク、研究計画書を書く①

ヲタク、キャリアプランに悩む。の続き。

受験の出願書類のうち、エッセイ2(キャリアゴール)を書くにはエッセイ3(研究計画書)も一緒に考えないといけないことが発覚した前回。

同時に、私は大学院のことを大きく誤解していたことを痛感します。
「勉強したいんだーだから入れてくれー」
というだけの人がどうやら集まる場所ではないようだと、今さら気づいたのです(笑)そういえば、よくよく思い返すと、夏の間に両親を含む親族から「(大学院に)何しにいくの?」「何のためにいくの?」とやたら聞かれていました。勉強しにいくことを何でこんなに聞かれているのかしら?とむしろ疑問に感じていましたが、きちんと周りは私へアラートを出していたようです。

何なら、私の父に至っては受かった今でも「で、何しに行くんだ?」と聞いてくるので、私は未だに方向が定まっていないように見えるようです。まぁ、それは別で語るとしましょう。

さて、「わたし」は何がしたいのでしょうか。
入社から10年、転職経験はなく、システムの法人営業を6年、IRを2年、グループ会社に出向し新規ビジネスの立ち上げ兼法人営業を2年担当しました。どれも面白い仕事でしたが、直近の仕事は自分の勉強不足で上手く進まないことも多く、大学院進学もそれが発端です。しかし、きっかけはそれであって、一時の勉強不足を解決するのであれば本を買って読めばよく、云百万も自己投資する必要はありません。そう、大学院に通うということは云百万を自己投資し、投資するからにはいつかちゃんと回収しないと、もったいないのです!つまり、キャリアプランも研究計画書も乱暴に拡大解釈すれば、「自分」の事業計画なんです。
ならばと自分を会社に置き換え、事業計画の構成に置き換えて書き上げてみました。

<多くの事業計画を構成する大項目>
 1.創業者のプロフィール
 2.ビジョン・理念・目的
 3.事業の概要
 4.自社のサービスや商品の強み/特徴
 5.市場環境・競合
 6.販売やマーケティング戦略
 7.生産方法、仕入れ先など
 8.売上予想
 9.損益計算書(計画)
 10.開業資金

まず、当てはめやすいものから考えていきます。

1.創業者のプロフィール

私のプロフィールです。名前、生年月日、出身校、先ほど上げた10年の職歴…etc.、これはさらさら書けました。

2.ビジョン・理念・目的

私の人生のモットーである「 Pay it forward」と「noblesse oblige(ノブレスオブリージュ)」の精神を当てはめました。追加するならば、坂本竜馬の「世に生を得るは事を成すにあり」でしょうか。いずれも、概念的なことですが、かっこよくまとめると
『人から貰ったものを、自分にできる形で他の人に返し繋げていく。それは何かを貰った者の使命であり責任であり、それによって世の中の幸せを循環させたい』
というのが、私の理念であり目標です。これは、私がヲタク活動を通して作品や役者さんから頂いたもので自分が沢山幸せを感じてきたことに通ずるものでもあります。今度は、それを他の人にも返していきたい、と。「Pay it forward」は同名の小説と映画があるので、そちらもお時間があればご覧いただけると何が言いたいか伝わるかと思います。

3.事業の概要

研究計画書にダイレクトに繋がる「何がやりたいか」のまさしくそれそのもので、ここに詰まっていることもあり、後に回します(ただ、2を受けて社会貢献に繋がる仕事がしたいな~という思いは生まれていて、それを念頭におきながら続く項目は考えていきました)。

4.自社(私)の強み/特徴

いろいろありますが、海外にいたので英語力が1つ。また、コミュニケーション力が高いと周りから言われます。確かに人と話すのに抵抗はあまり感じないですし、営業で培ったビジネストーク術もあります。またフットワークも軽く、全国各地に知り合いがいます。旅行先で現地の方と交流させていただくことも多く、人脈ネットワークは広いでしょう。他にも細かいできることは上げればキリがないので、大きくはこの4つにしましょう。

5.市場環境、競合

これは3が決まっていないと進まないものですが、一旦は自分の環境を考えました。私はインフラの会社に勤めていて、会社のブランドは強いです。あらゆる分野の法人企業や団体とも繋がりがあります。また、競合には会社の同期や世の中で活躍する同世代の人たち、尊敬する年下を2,3人頭に浮かべながら、彼/彼女が活躍するフィールドや私との違いを列挙しました。

6.販売やマーケティング戦略

ここはどう置き換えるか悩みましたが、販売=自分は誰からお金を貰うか、在籍場所として考えました。ようは、①今の会社に在籍する、②他の会社に転職する、③起業して経営者になるの3択から考え、一旦①で考えを進めます。(実は、これについては面接でも聞かれ、未だに納得いく結論は出ていません)

7.生産方法、仕入れ先など

私の量産は難しいので(笑)、仕入れ先を人脈やコネクションに置き換えて考えました。4の強みと重なりますが、私には全国各地にいろいろなバックグラウンドを持った知り合いがいます。私よりもはるかに若い学生もいれば、飲食店の社長やオーナー、スナックのママ、市役所の観光課、陶芸家、コーチ型コンサルタント、漁師、ミュージシャン…etc.、そこから得られるのは、『情報』『新たな人脈』でしょう。

8.売上予想

本来の売上と意味は違いますが、ここでは1~7までを前提に、自分の市場価値を見積って10年後の年収の希望を計算しました。(といっても、「年収1000万越えプレーヤーになってたらいいなー」程度です)

9.損益計算書

現在の年収から生活費、貯金、ヲタク活動費を引き、残った金額で大学院の授業料を何年かけて回収できるか計算しました。(本当にヲタクってお金かかる…)

10.開業資金

これは、授業料です。


以上が、自分の事業計画です。
長くなりそうなので、この続きは次回に持ち越しますが、ここから研究計画書がちゃんと生まれますのでご安心ください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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