【祝 CB1100 3周年!】


 今日、6月30日、相棒のCB1100が納車から3周年を迎えました。すでに車検も通していて、まだまだ長く乗っていきたいと思っています。
 思えば、CBとの出会いは10年以上前。しばらくバイクを離れていましたが、どうにも耐えられなくなってCBを購入したのが2013年です。味わい深い乗り味にすっかり惚れ込みました。6年72000kmほど走ったころの点検であるトラブルがみつかり、修理にかなり費用がかかることがわかって買い替えを決意、他にも候補はありましたが、結局同じCB1100を新車で購入しました。つまり、CB1100を2台通して9年3ヶ月・12万キロほど載っていることになります。

 CBを乗り継いだ理由は2つ。前モデルの欠点が軒並み解消されたことと、ユーロ5導入による先行きの不安です。
 最初に乗った2013モデルの最大の弱点は5速ミッションと14Lタンクでした。高速巡航で回転が高いのと航続距離の短さが、ロングツーリングのときにネックだったのです。それが2019モデルで6速ミッション&17Lタンクが採用されました(STDモデル)。カラーも一時期消えていたブラックになり、マフラーも重低音が響く2本出し(前モデルはあまりに静かで野暮ったいマフラーだったので、モリワキのショートを入れていました)、さらにメッキの二重管エキパイと私が求める完璧なCBとなったのです。
 一方で、燃費規制や排ガス規制が厳しくなる中、空冷エンジンの生き残りは厳しくなるばかり。すでにヤマハのXJR1200が消えていて、CBも生産中止の噂もちらほら聞くようになり、今を逃すと世界唯一の空冷4気筒エンジンには二度と会えなくなるという思いもありました。
 こうして、2019年6月30日の納車となったのです。この日、手放すCBとこれからのCBを並べることができたのは、素晴らしい思い出です。
 なお、2020年はイヤーモデルが登場せずに19モデルを継続販売、そして2021年に生産中止となりました。派生モデルのEX・RSはファイナルエディションが登場しましたが、私の乗るSTDモデルはその前に生産が終わり、私の乗る19モデルがSTDの最終モデルとなったのです。

納車記念写真 奥にあるのが前車の2013モデル


○3年間の走行データ
 走行距離:48,209km(1ヶ月平均1339km) このうちツーリングは53%
 総合燃費:21.4km/L  街乗り燃費17.7km/L  ツーリング燃費26.3km/L
 ガソリン代:318800円
 オイル交換11回 Fタイヤ交換3回 Rタイヤ交換:2回
 ブレーキパッド交換F3回 R0回
 走行距離はまあまあかな、と。体調や天気次第で5万キロ乗ったかもしれません。


○飽きない乗り味

 エンジンは前モデルからリファインされていて、88PS/9.4kg-mから90ps/9.3kg-mに。パワー感の変化はないものの、ノイズや振動が減って雑味のないエンジンになりました。それでいて空冷らしい味わいは濃厚で、気持ちよさが際立っています。空冷ならではの、アクセルオープンからしっとりとしたためが入る独特のフィーリングと、4気筒ならではのスムーズさが高次元で両立しているのがすごいですね。
 ファイナルが少しロングになったので、各ギアも低回転化し、力強さはスポイルされましたが、ゆったりとトルクに任せて田舎道をクルージングすると、ニヤニヤと笑みが溢れる気持ちよさです。エンジンだけでなく、重いボディと適切な剛性のフレーム、そして細めのタイヤを履く18インチホイールが、鷹揚でコント-ラブルな操縦性を生み出していて、エンジンとマッチしています。切れ味は鋭くないけど、肩の力を抜いて思い通りに走れる楽しさに溢れているのです。
 もちろん、デザインも秀逸。エンジンのフィンの美しさといったら!

空冷4気筒エンジンは斜め後ろから見ると魅力倍増


○ノビノビ航続距離

 先代CBは、ツーリングで、満タンから230kmほど走るともう給油を急がなくてはならない感じでした。街乗りでは重さがネックとなって燃費が大きく悪化し、15km/Lほど。150km程度で給油していました。19モデルになって6速&17Lタンクになったことと、今まで以上にまったり走るようになった結果、燃費がツーリングで27km/L以上を記録するようになり、400kmぐらいは無給油で走れるようになりました。お陰で日帰りツーリングではほぼ給油の必要がなくなり、ますますバイクで出かけるのが楽しくなりました。
 先日のSSTRの帰り、富山県から500kmあまりで30km/L以上を記録したときは流石に驚きましたね。

初の長距離は福島へ。再開直後の常磐線双葉駅


○走りの進化

 オーソドックスな車体構成で、サスもブレーキもごく普通。電子デバイスなどの最新装備は殆どありません。ABSとアシスト&スリッパークラッチぐらいです。そもそも絶対的スピードを求めていません。しかしショーワのSDBVがFサスに採用され、動きが良くなりました。リアサスはかなり限界が低いものでしたが、これはオーリンズに交換(後述)し、より安心感の高い足回りになりました。速さより、乗りやすさによる余裕で、ますます疲れ知らずに。


○ツーリング

 ロングに行ける回数は少ないので、ちょいちょい日帰りやAM限定で走っています。
 ポジションが楽なので、疲れ知らずなところが、ツーリングにはいいですね。前述の乗り味の良さもあって、1日400kmまでは余裕綽々。休憩も少なく短くなってしまいます。ほぼ乗りっぱなしです。高速道路ではさすがに風圧が厳しいですが、どうせペースも遅いので負担になりません。

 宿泊ツーリングは6回。福島・東北・近江湖東・SSTR(2回)です。また東北に行きたいなあ…。日程に余裕が無いので、高速で距離を稼いで現地で下道を楽しむパターンです。
 日帰りで見ると、道志12回・三浦31回・丹波山13回というところが目立ちます。ただ、丹波山はここ1年で13回です。完全に道志からシフトしていて、日帰りはだいたい奥多摩から丹波山・小菅というところがメインです。道志に比べて交通力が少なく、美味しいお店が多いのが魅力です。伊豆にあまり行っていない(3回)ので、もう少し行きたいですね。

愛する三浦 冬は寒いけど日の出は格別
山梨県道18号お気に入りスポット 集落が素晴らしい


○街乗り

 ほぼ毎日通勤に使っています。たまに代車で原付二種に乗りますが、圧倒的にCBのほうがいい。余裕があるのと、通勤でも十分に楽しめるからです。朝からいい気持で仕事に入れます。もちろん、取り回しは疲れますが。
 雨でも乗りやすさは変わりませんが、雨中走行はすごく汚れるので、最近は雨の日は車で通勤しています。
 空冷ビッグバイクなので夏の「熱さ」は閉口しますが、実は前に乗っていたホーネット600のほうが水冷なのに熱かったので、それほど気にしていません。

○大変なこと
 取り回しの重さというのはしょうがないですね。私は体格もそこそこ、腕力もあるほうなので、なんとかなっています。
 消耗品の経費はなかなかの負担です。特にタイヤへの負担が大きいので、交換頻度が高いのが辛い。もちろん、大型バイクに乗る以上覚悟していたことではありますが。
 それから、洗車。ピカピカ命のデザインですから、洗車はかなり手間がかかります。ネイキッドバイクの宿命でもありますね。シャンプー、プレクサス、磨き、ワックスと、1回に2時間以上かかります。

○カスタム
 大きなことはしていません。1年ほどでシートをK&Hに交換したのと、最近リアサスをオーリンズに交換したことくらい。
 シートは19モデルになってかなり良くなりました(13モデルは薄くてすぐにお尻が痛くなり、K&Hに交換したのです)が、やはりK&Hの良さが忘れられずに交換。一日走っても痛くなりません。すこし高くなって、膝が楽になりました。
 キャパが小さくて動きが雑だったノーマルリアサスからオーリンズに替えると、コーナリング中の安定感が違います。リザーバタンクがないものの、シックなデザインで素晴らしい。
 なお、47LのGIVIトランクとナックルガードはかなりダサいですが、両方ともなくてはならないものです。恩恵がすごすぎて外せない…

第二のふるさと南三陸 昨年はここからSSTRをスタート
昨年のSSTR翌朝、千里浜にて

○トラブル
 1年ほどで1番シリンダのカムシャフトカバーからオイル滲み。空冷ではよくあることです。メーカー保証修理で直してもらいました。その後は問題ありません。
 一番困ったのは、メーターの故障でした。昨年、シフトインジケータが3・4速を表示しなくなり、ドリーム店に持ち込んだらなんと原因不明・修理不能。他にケースがないそうな。結局メーターごと交換になり、34000キロほど走ったODOが消えてしまいました。愛する人が記憶喪失になって、今までの思い出を忘れてしまったようで、かなり凹みました。
 その後もメーターの不調がありましたが、バッテリ交換で改善。異常は出ていなかったのですが、若干弱っていたようです。
 転倒は、走行中はありませんが2回。エンジンガードとセンタースタンドのアームのお陰で致命的なダメージはありません。マフラー後端に傷が残っています。先日はスタンドがうまくかかっておらず倒れてしまい、クラッチレバーが折れたのと、ハンドルバーに歪みが出てしまいました。ハンドルバーは交換です(高い)。

○これから
 目標は10年15万キロなんですが、どこまで行けるかな? もう新車では乗れないバイクなので長く乗りたいです。必然的に次は違うバイクになりますが、昨今の状況を見ると、乗りたいバイクがその頃残っているか…
 
 

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