CB1100 納車1周年

 本日6月30日、相棒のCB1100(2019モデル)が納車から1周年を迎えました。
 同じCB1100からの乗り換えでした。

 普段は毎日20kmあまりの通勤、そして休日のツーリングとほぼ毎日乗って、走行距離は15073km。年間で15000を突破するとは思いませんでした。
 もっともツーリングは、泊まりがけは2回のみ。半数は午前中限定で丸一日走るようなことは少なかったので、その割に距離は走ったほうだと思います。独身なら20000km行っちゃったでしょうね。

◯1年経過インプレッション
 CB1100はオーソドックスなネイキッドスタイルに、空冷4気筒1140ccエンジンを搭載した、いわゆるネオクラシックバイクです。重いですが車体は意外にコンパクトで、低重心もあって扱いやすいバイクです。
 シャーシは鋼管ダブルクレードルフレームにF正立フォーク、Rはリザーバタンクのない2本サス。平凡を絵に描いたような構成です。
 空冷エンジンは、現行4気筒としては世界唯一となりました。美しい冷却フィンが魅力です。スペック的には取り立ててすごいところは一つもありません。もちろんガバっとアクセルを開ければすんごい加速しますけど。

 最大の長所は、オールラウンダーであること。低速トルクが厚く、扱いやすい設定はオフ外のあらゆる場面で安心して楽しめます。もっとも、すべての場面で80点。高速道路では風圧が気になるし、峠では限界が低い。街乗りでは重さを感じることもあります。どのシーンでもCBがかなわないバイクはたくさんあります。
しかし、スケールの大きい快走路ではリッターバイクらしく豪快に、狭小路ではトルクを生かしてのんびりトコトコ、街乗りでは背筋を立ててスムースに、どこでも無理なく楽しめるのです。ロングツーリングだろうが、通勤だろうが、お買い物だろうが、いつだって気軽にまたがれる。場面を選ばず、いつでも乗っていられて、どこでも楽しい。これは大きな魅力であり、距離が伸びた理由でもあります。

 その要因は、まず適度にダルなエンジンの特性。スロットルを開けると、少しタメがあって、その後分厚いトルクがじわっと湧いてくるようなセッティングなので、俊敏さにはかけますが、とにかく疲れないです。これが空冷らしい味わい深いフィーリングにもなって、エンジンとの対話を楽しめます。回して楽しいエンジンでもないので、無理しませんし。
 さらに、珍しい18インチタイヤ。挙動が穏やかで鷹揚な乗り味は安心感も高いです。それでいてF110、R140というリッターバイクにあるまじき細身のタイヤサイズなので、倒し込みしやすく、タイトなワインディングでも楽しめます。

 このCBの前は同じCB1100の2013モデルに乗っていました。大きな違いは17Lタンクと6速ミッションの採用。先代は14Lタンクで、スタイリッシュでしたが航続距離の短さが欠点でした。街乗りでは170km、ツーリングでも230kmくらいが限度。頻繁に給油する必要があるし、GSの少ない地域ではタイミングも難しかったです。また5速ミッションは一般道では不満はありませんが、高速で幻の6速に入れたくなることがしばしば。
 現行はこの欠点が解消されました。燃費改善もあって航続距離が劇的に伸び、街乗りでは250km、ツーリングも350kmは余裕です。煩瑣でなくなり、安心感も違いますね。
 ただ6速化に伴い、かなりハイギヤード設定になりました。100kmでいうと、先代が3200rpmぐらい回っていたのが、現行は2750rpm。おかげで燃費が向上したわけですが、中速域でもたつきを感じるようにもなりました。先代ではアベレージの低いコーナーを3速で立ち上がると、じんわり湧いてくるトルクが得も言われぬ快感だったんですが、現行だと3速では足りず、2速だとぐいっと来てしまうので、やや味わいが薄れました。スプロケ変更も考えましたが、燃費を考えると…
 
 ちなみに大きな欠点はリアビューの貧弱さ。リアカウルがないので、やたら細身に見えます。斜め後ろから見るとカッコいいのですが、真後ろから見ると特に。タイヤも細いですしね。マフラーが2本出しでやや迫力を増しましたが、あまり大きなバイクに見えないです。そのせいか、よく煽られます。それも軽自動車に… どう対応するかはご想像にお任せしますが、困ったものです。

◯1年間のツーリング
 コロナの影響で4月・5月のいい時期にツーリングに行けなかったのは残念でした。1年間ででかけたツーリングは33回。正直、回数的には物足りないです。そのうち三浦半島が12回を占めます。三崎朝市でお魚買って帰ることが多いので、午前中のみの150km程度です。次に多いのは道志の7回ですが、こちらも午前中のみが多いですね。距離は200kmあまりで、チョイ乗りレベルです。この他に、横浜行ったり、近所のお散歩ツーリング行ったり。
 1日かけて走るのは伊豆や富士山周遊。これはあわせて5回。泊りがけは正月の千葉、3月の福島だけです。昨夏の旅行が家族で行くだけだったので、あまりチャンスがありませんでした。
 こう考えると、あまり本格的なツーリングをしてないですが、その割に距離は走ったかな、と思います。

◯燃費
 毎回の給油の記録を全部取っています(ヒマ人ですね)。また、ツーリングの前後は必ず給油し、街乗りとツーリングの燃費・走行距離をはっきり分けています。
 走行距離はほぼ半々。わずかに80kmほど街乗りが多いです。街乗り燃費は17.5km/Lです。1回の走行距離が短いせいもあり、冬は17を切ることも多いですが、気温が上がると18前後。ツーリング燃費は25km/Lに達します。最近、特に高速での巡航速度を遅めにしているので、30に迫ることも。先代5速モデルは街乗り15、ツーリング22とかでしたから、積極的に回したくならないエンジン特性と、前述の超ハイギアード設定は大幅な燃費向上を実現し、前述の17Lタンクとあわせて劇的に航続距離を延ばしてくれたわけです。富士山周回ツーリングで370kmを無給油で行けたのは嬉しかったですね。
 ちなみに、1年間のガソリン代は99750円。レギュラーです。この1年、ガソリン価格が比較的低めで推移したのでこの額で済みましたが、もう少し前なら2割近く高かったことでしょう。

◯オプション・カスタム
 納車時に、エンジンガード・リアキャリア・スクリーン・フォークブーツを装着しています。エンジンガードは重いバイクには必須だと思います。それに4気筒エンジンはクランクの幅が広い! リアキャリアはGIVIの47Lを載せています。カッコ悪くても、この積載量は魅力! 通勤には欠かせません。
スクリーンはデイトナのブラストバリアー。先代にはブラックスモークを付けていましたが、今度はクリア。これがなかなか似合っていて、気に入っています。フォークブーツはなぜかCB1100EXのものが流用できず、なんとカワサキのW800用がついています。これも無骨な感じでカッコいい。もちろんフォークの摺動部を保護できます。
 後付のものはデイトナのオイルフィラーキャップのみ。黒いボディに赤がいいアクセントになりました。
 番外編で言えば、簡易ガレージのバイクバーンを納車と同時に購入しました。お高いですが、雨だけでなく紫外線も防げるので、バイクをきれいに保つ上で非常にありがたいです。

 先代では純正のマフラーがやたら長い上に、音量もジェントル過ぎたので、モリワキのショート管エキゾーストを入れました。現行は規制緩和で迫力ある排気音が聴ける上に、コンパクトな二本出しで迫力十分。さらにエキパイが2重管になっていて、メッキが美しいので、このままで行きたいと思っています。
 今考えているのはシート。先代はシートがペラペラで、すぐお尻が痛くなったので、K&Hさんのシートに換装しました。これで痛みが解消され、シート高も上がったことで膝の曲がりが緩くなり、非常に乗りやすくなりました。
 現行は先代に比べクッションが厚くなり、乗り心地は改善されていますが、それでもやや不満。夏にロングツーリングを考えているので、7月には再びK&Hさんのシートを導入しようと考えています。

◯メンテナンス
 メンテナンスパックに加入していて、基本ドリーム店でのメンテです。自分ではしません!(できません!)
 オイル交換はホンダ純正G2を約4000km前後で行い、過去4回。13000km過ぎて前後タイヤ交換をしています。ブランドはブリジストンのバトラックスT31です。料金は工賃込みで55550円でした。先代でも履いていたタイヤで、十分なスポーツ性能・ウェット性能とロングライフが売りです。15000ぐらい持ってくれるといいのですが。また、14000km過ぎてFブレーキパッド交換。17820円也。Rは半分近く残っています。
 こういったところで、なんだかんだ10万円を超えているので、大型バイクのコスパの悪さを実感しますね。
 洗車はマメにしているつもりです。シャンプーのあとプレクサス&耐熱ワックスです。もちろん、チェーンも。エンジン廻りなどは大変ですが、しっかり洗って光らせれば、実にカッコいい。どこでも様になるので、これからもがんばります。

◯最後に
 1周年の記念記録のつもりが長期間インプレみたいになってしまいました。先代から数えて7年9万キロ乗っているCB1100ですが、乗っていていつも思うことは「気持ちいいバイクだな~」ということ。ツーリングだけじゃなくて、日常の通勤でも毎日感じていることです。気軽に乗れて、長距離も行ける懐の深さは真骨頂と言えます。
 だから飽きも来ないわけです。他のバイクに興味がないわけじゃないけど、色々考えるうちに、結局CBがいい、となってしまいます。
 これからも長く乗り続けたいですね。

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