ゆる言語学ラジオ、面白い

自分は中学生の頃からラジオを習慣的に聴いている。と言ってもラジオを聴きまくってるとか、ラジオ通であるというわけではなく、日曜日の午後に「山下達郎のサンデー・ソングブック」を毎週聴いて、時間がある時に「桑田佳祐のやさしい夜遊び」だとか「Yuming Chord」を稀に聴く程度。高校生になってからはradikoという便利なアプリの存在を知って、日曜日に限らず1週間の好きな時間にラジオを聴くようになった。

そんな自分が久しぶりに新しいラジオを聴きだした。といってもradikoで聴けるいわゆる伝統的な「ラジオ」とは異なり、YouTubeやSpotifyなどで聴けるラジオ、「ポッドキャスト(Podcast)」と言われている現代の新しい形のラジオである。

それがタイトルにもある「ゆる言語学ラジオ」。名前の通り言語学についてゆるく話すラジオであり、パーソナリティの水野さんは大学時代に言語学を学んでいたそうで、もう1人のパーソナリティである堀元さんは言語学にあまり縁のない人生を送ってきた友人である。(YouTube動画の最初にも水野さんの紹介として「言語オタク」、堀元さんの紹介として「言語学素人」と添えられている。)

言語オタクの水野さんが、言語学素人である友人の堀元さんに言語の面白さを語る形式で進んでいくので、言語学素人である自分にもとても分かりやすく面白さが伝わってくる。自分も文学部であり言語学に触れる機会はあるので、このラジオが多少なりとも有利に働くというのもあるが、そんなこと関係なしに普通に会話の掛け合いや、しれっと披露されるうんちくが聴いていて心地良い。ずっと爆笑できる面白さではないが、聴いていて安心でき、たまに笑えるようなとても聞き心地のよいラジオで、ここ1週間でYouTubeの動画を第1回から25本くらい聴いてしまった。

特に自分が回数の順番を無視して最初に聞いたシリーズが「カタルシス英文法」シリーズ。これは水野さんが英文法について言語学的な観点からいろいろ語るシリーズなのだが、タイトルのように聴いていてカタルシスがあり、とても良い。have to の由来や完了形(have + p.p.)の由来の回は特に感動して、思わず塾講師のバイトで生徒に披露したくなった。(感動させるためにはそれなりの時間が必要なので実際には披露しなかったが)

そしてタイミングのいいことに、なんとゆる言語学ラジオの本が最近出版されていたので、勢いで早速三宮のジュンク堂へ買いに行ってしまった。自分はあまり本をバンバン買いに行く人間ではないのだが、勢いに任せて本を買う瞬間はとても多幸感にあふれているので皆さんやりましょう。

とまあ少しだけ生活が豊かになった話でした。これに限らず何かの沼に堕ちることは生活を豊かにしてくれる気がするので、全人類、何かにハマろう。

衝動買いの幸せ


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