映画『オッペンハイマー』見た

不定期でレイトショーを観に行く私だが、今回はポッドキャストを聞いていてふと見に行こうと思った『オッペンハイマー』を観に行った。今回もOSシネマズミント神戸である。20:00-23:10の長尺映画。

レイトショーを見るのは109シネマズHAT神戸で見た『ゴジラ -1.0』以来である。自分が映画を見るのはこの2つの映画館に限られていることが最近分かった。もし帰省していたらイオンシネマ岡山一択になる。新開地の方には古い映画館が軒を連ねているらしいのでいつか行ってみたい。というかそもそも新開地に行ってみたい。特急の行先でいつも見るので気になっている。

本題に戻ると、オッペンハイマーは原子爆弾を開発した人であり、彼の栄光と没落を描いているのがこの映画である。原子爆弾を秘密裏に開発した「マンハッタン計画」は多くの人が聞いたことあるものだろう。その計画の構想から実験の成功までが描かれていて、「機密」という言葉を聞くとすぐに心を躍らせてしまう私は「秘密の計画」の一部始終を見られて満足した。

話題が原子爆弾であるので当然日本も関わってくる。この映画はアメリカの映画なので原子爆弾使用における道徳的呵責が描かれることはあまり期待していなかったが、見てみると道徳面の葛藤がかなりメインテーマとなりうるほどに描かれていた。

発明による栄誉と罪悪、天才科学者と呼ばれる人の多くが持っているこの相反する要素がリアルに表現されており、世界を変えてしまうほどの発明に伴う責任について考えさせられた。

この作品はある程度時系列を無視してバラバラになっており、最後の方でそれがどのような場面であるか分かってくる(繋がってくる)タイプの映画だったので、構成としては少し理解するのに時間がかかり、話的にも少し難解な部分があった。そう考えると3回前のレイトショー鑑賞で見たインド映画『RRR』のような良い意味で何も考えずに見られる作品も恋しくなった。

あといつも私は吹替映画を見るので字幕映画を見るのはほとんど初めてだった。たまに英語を聞き取れて日本語訳ならではの意訳を味わえるので字幕映画も悪くないと思った。上で話が難解な部分があったとは言ったが、今でも印象に残っているかっこいい言い回しや所作も多くあったので見て良かったことは確かである。

23時14分、ミント神戸9Fから神戸の夜景を望みつつマックで持ち帰りをして帰った。

科学者は慧眼にして盲目である

オッペンハイマー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?