昼下がりのコーヒーフロート

上にのっている真っ白なソフトクリームは、気づかないうちに、あれま、最初の頃の形を留めていなかった。

天井に向かってシャンと立っていたのに、今ではどうだ。
輪郭はぼんやりとだらしない。
溶けたそれらは下に広がるアイスコーヒーへと、ただただ流れているではないか。

細くて白い糸のような模様はゆっくりと広がった後、なんとも言えない奇妙な色を、グラスの中に作りだした。

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