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スープを作る。潜り込む

いつだって喉が弱い私だが、これはついに寝れない喘息の域だ。

人に感染らない咳なので、咳しながらも海で泳いでる位に元気なのだが、なんていうか家族全体の健康の曲がり角を感じる。

(これが夏の疲れってやつか〜。少し休養するかな。)

と思いつつ、みんな送り出してからアマプラで『白河夜船』を発見し、まだ見ていなかったから大喜びで見る。
……ああ…そうだった。眠りの話だった…。

夏を駆け抜けてる間に、からだのずっと奥底に溜まっていたのであろう、沈殿物のような重みや暗さが、寺子ちゃんのおかげで全身に感じられた。と同時に、奥底を自覚してもらえた身体の言いしれない安堵に包まれる。すごい作品のちから。

バタフライピー花盛り。
ミントと一緒に飲む〜


思う存分放心してから台所に向かう。

よっしゃ。ベコベコ大きくて軽いおもちゃみたいな相棒の鍋を出してきてシャカシャカ磨いた。一番大きい木のまな板も日光浴でカラリと干して、お玉をピカピカに。私達の体のために、スープを作ることにした。

巨大な冬瓜を半分ザクザク切って太古の水の中にポチャンポチャン入れて。丸鶏と玉ねぎとひよこ豆、大量のシナモン、クミン、八角、岩塩の塊、ココナッツオイルとブランデーをちょっと。ぼうぼう火にかけ、沸騰したら火を止めて庭へ行く。

暑い陽射し!バジルとホーリーバジルとみかんの葉っぱとパプリカを庭からもらって、それから今年最後の蓮の実も全部とって来てみんなスープ入れたら、おひさまが入ったように明るく、いい香りがした。さて、ここから煮込むか〜!と思ったけど、味見したらすでに超美味しかったからなんやかんや3杯、4杯と次々胃袋に消える(笑)

収穫〜!

思えばずーっとシェイクとアイスの食べすぎだったよな!どう考えても体を壊すわ(笑)
外はまだまだ暑いけど、体の中の季節が変わったのを感じる。なんて楽しみな感じだろうな。イチョウ並木に行って、かわいい壁画のベトナム本屋さんカフェでフォーと栗のプリンを食べたい。きっと、もう少ししたら。


ニマニマ考えていたらチビコが帰ってきた。そして玄関に入るなり
「お腹ペコペコだけどカレーはいや!」
と釘を刺してきた。たしかにこの家、すんごいカレー店の匂いだ(笑)

ピーマンのきんぴらと、じゃがいものパンケーキと餃子の皮を揚げたやつをガンガン作って出してあげたが(あれ?こんな食べるっけ?)と、夏休みの間にチビコの間食量を完全に忘れたと知る。


…ふと見たら、チビコが椅子の上で丸まって寝ていた。。お腹いっぱいの子犬みたいに。

私もどうせ夜は咳で寝られないんだし、オタクなスープを飲めて幸せだし、ベットで眠ることにした。
ほどなくチビコが私のベットに潜り込んで来て抱き合って一緒にグースー寝た。


、、、夫くんが帰ってきた音がした時、『お゛か゛え゛り』と必死で叫んだもののお化けみたいな声で、こりゃ悪いけどそのまま寝る、ってことにしたら、なんと、うそでしょ?朝が来た(笑)

まあ夜中にちょっとは喘息出たしトイレに起きたりしたけど、15時間も寝たのだ!!
夫くんもスープを飲んで12時間位寝た!とびっくりしていた。


そんな訳で今日はみんな肌ツヤよしこであります。

なんてキレイな青なのか


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