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ハレとケ

「感動葬儀。フューネ」です。

冠婚葬祭を語るうえでかかせないのが「ハレとケ」です。

「ハレ(晴れ)」は神社の祭礼やお寺の法会、正月や節句などの

年中行事などを行う日で「非日常」という意味です。

これに対し「ケ(褻)」はふだんの生活である「日常」を表しています。

ハレ(非日常)の日に着る着物を「晴れ着」といい、

一生に一度の大事のことを「晴れの舞台」とか「晴れ姿」といいます。

病気や天災などで日常の平穏な生活ができなくなることを

「褻枯れ(ケガレ)」といい、ケガレを取り除き

平穏な日常を取り戻すために祭り(祀り)や儀礼があるのです。

昔の人は単調な日常の生活から飽きないよう

生活の中に「ハレ」と「ケ」をうまく取り入れていました。

単調な日常生活に「ハレ」の行事をいれることを「ケジメ」といいます。

現代でも「ケジメ」ということばをつかいますよね。

もっとも語源とはちょっと意味が異なりますが。

単調なりがちな生活に「ケジメ」をつけることお勧めします。

本来「ハレ」の日しか食べれなかった神聖な食べ物である

餅、赤飯、白米、尾頭つきの魚、酒などは今はいつでも食べることが

できますね。

昔の人から見れば、今は毎日が「ハレ」で毎日がお祭りです。

だから現代人はある意味、生活にメリハリがありません。

子供の頃、お正月やお祭りの時しか食べられなかったお寿司も

今は日常食です。

「ハレ」の日に行う行事すべてが「冠婚葬祭」なのです。

葬儀も「ハレ(非日常)」の行事です。

昔は80歳以上の方が亡くなると長寿のお祝いとして

「お赤飯」を炊きましたし、今でも「花篭」(はなかご)と言って

篭にお金(50円~100円)を入れ篭を振ってお金を撒きます。

このお金を拾った人は「長生きできる」と云われ縁起物です。

「ハレ」(非日常)と「ケ」(日常)の区別をしっかりすることが

自分の人生を楽しくする最大の秘訣だと私は思います。

昔の人の教訓はそれなりの理由があるのですから。

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