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変わりゆく初七日の食事

「感動葬儀。フューネ」です。

「式中初七日」という言葉を聞いたことはありますか?

初七日法要は本来、お亡くなりになられてから7日目に行う最初の

法要という意味であり、まさに読んで字のごとくという言葉なのですが、

現代では実際に本当に7日目に行う方はほとんどいないのが現状です。

そのことは多くの方が認識をしているとは思いますが、式中初七日とは

そもそもの省略のカタチで一番ポピュラーであった葬儀が終わり

火葬場から戻ってきてから法要を行い、葬儀当日にすべて終わらせて

しまうという方法よりも簡略化して、葬儀の中で初七日法要も済ませて

しまうという方法です。

ここまで来ると初七日法要を実質上やらないことと同等だと思うのですが

この方法を希望されるお客様が年々増加傾向にあるのです。

つまり、火葬場で解散ということになるのですが、この場合では

初七日法要後の食事はほとんどありません。

以前にもブログで何度も書いていますが、初七日法要の後の食事は

ご馳走であり、またお酒をふんだんに飲むことができるの宴会であった

のです。過去には通常2時間程度で終わる会食が6時間・8時間経っても

終わらないというお客様に何度も遭遇しました。

葬儀委員長が「終わり」と宣言しないと喪主といえども勝手に

終わることのできなかったのです。

そこまでの長い食事会は例外だとしても、食事が始まって「喪主」様に

ご飯とみそ汁を許しを得ないで勝手にお出しすると大クレームに

なりました。

余程のことがない限り、ご飯とみそ汁を出すということは食事会の

「終わり」の合図であり、通常は食事会が始まって90分後位に

お出しするのが常識でした。

しかし今は食事会の始まりと同時にご飯とみそ汁を出して欲しいと

言われるお客様がほとんどなのです。

飲酒運転になってしまうということでアルコールを飲まれるお客様が

本当に激減しています。代わりにノンアルコールビールの消費は

年々増えています。

そして、アルコールを飲まれないから一時間以内に食事会が終わって

しまうケースが多々あります。

こうなってくると、ご馳走である必要すら無くなってしまうのです。

本来初七日法要の後の食事は「精進落とし」とも言われていて、

肉や魚料理の食べて良いとされる解禁日のご馳走でした。

今はその意味さえも「伝え」が止まっています。

これが「初七日法要」が略式・略式の繰り返しで本質がすでに

ほとんど崩壊しているのが大きな原因です。

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