私は冗談が言えません。
私は冗談を言うのが苦手です。
軽いことを言って相手に嫌われたらどうしよう、とか、こんなこと言ったら傷付けてしまうんじゃないか、というようなことでいつも悩んでいます。
結果として、当たり障りのないことしか言えなかったり、マジメな部分しか表に出せなくて辛い時がよくあります。
私の身の回りにいる方々から、
「マジメだよね」とか「遊びがない」とかよく言われます。
その度に本当の私はそんなことないんだけどな、って心の中で思っています。
これは小中学生の時に壮絶なイジメに遭ったことに起因しています。
上履きの中にカミソリが入っていたこともあります。激しい痛みとともに、白い上履きが赤黒く染まりました。
自分の居場所がどこにもなかったので、自分で自分の居場所を作るしかありませんでした。私にとって、それは「勉強すること」でした。ひたすら机にしがみついて、テストの点数や偏差値という目に見える結果で、自分の存在を証明し続けることでしか生きられないんだ、と。
この世界は危険な場所で、常に気を付けながら歩かないといけない、って刷り込まれました。もっと優秀な人間、もっと有用な人間にならなければ、もっともっともっともっともっともっともっともっと……。
こうして、冗談の言えない24歳が出来上がりました。
心の奥底ではずっと孤独を抱えながら生きています。
今でも一番落ち着きや安心を感じるのは、自分の部屋で一人でいる時です。
そんな私ですが、一つの夢があります。
この世界に生まれた人がみんな自由に自分を表現できて、安心安全な居場所を共有できる社会を作ることです。
誰も弾き出さずに済む、優しい世界を作りたいです。
あなたはあなたのままでいい、強くあろうとする必要もないんだ、と心から伝えたいです。
あー、またマジメなことを言ってしまった…。
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