サヨナラ一強政治
市議会議員に当選してすぐに、女性政策研究家の三井マリ子さんから《髭のノラ》という本を頂いた話しは以前書きましたが、今回、彼女の《さよなら!一強政治 小選挙区制の日本と比例代表制のノルウェー》という本を購入しました。
田んぼも畑も待ってはくれないので、朝晩涼しいうちに農作業をして、 日中の暑い時間にぼーっと休みながら本を読みました。
制度の違いについて素人にも分かりやすく書いてあったのですが、マリ子さんが国政選挙に出馬した時のことも書かれていて、あまりにも腹がたって読むのが嫌になるほどでした。マリ子さんは泣き寝入りせずに訴えられたと書いてあって安心しましたが、こういう不正って氷山の一角のような気がします。
よく聞かされる通り小選挙区制は、一つの政党が国民の過半数から支持されているわけではないのに、多くの国民に支持されているように思わされ、政治もそのように動いていくという、まるでまやかしのような制度です。
今までの死に票の数も出しており、あまりの多さに驚きました。確かに、私もこれまで幾度悔しい思いをしたか分かりません。
平等という事を考えたら、小選挙区制というのはそれが叶えられていない制度です。与党は選挙制度を変えると与党ではなくなるのでその気はないでしょうが、どうにかして変えたい、日本の現実です。
本を読み終わったその日の夜は、楽しく比例制を目指す会のオンライン講座『日本人の私がノルウェーの政党に入党して』に参加しました。講師は、ベルゲン大学講師のリングダール裕子さん。
お話しを聞きながら考えていたのは、私は無所属ですが、比例代表制になるとみんなが政党に入らないと選挙に出られないこと。ここが、力を合わせられるチャンスでもあるのかな、と思いました。
参加者の中には議員さんもたくさんいらっしゃるようでしたが、なかでも女性議員が半数以上いる市で、トップ当選された柴田さんという方もお話しされていました。元々、意識の高い女性が多く出馬して、その方たちがよく勉強して、良い政策の提言をしてきたから、市民から認められて議員の数が半数を超えたとおっしゃっていました。
私も丁寧に勉強して、良い政策を提言していこう!と元気をもらいました。
話しは少し変わりますが、先日地域の集まりの中で、ある一人の女性の方から色々なご意見を頂いた中の一つに、男だ女だと言わないような世の中になってきたんだから、あんまり女性だからと言わない方が良いと言われました。
勿論男だ女だ関係なく私自身を見てもらえたら最高だとは思うのですが、今、議員18人の中で私しか女性がおらず、女性目線というのが足りないと実感していて、やっぱり、女性の立場から、と言わざるを得ないと思うのです。
そして同じ口から「女の浅知恵は本当」という言葉も出てきて、あれ・・男だ女だと言わない方が良いのに、女は浅知恵と言うのか、と悲しくなりました。
女性が女性を卑下するのは、見ていてとても悲しいです。
(推しの議員さんを大切に想うあまりの言葉だったということも分かるので、私もあまり反論はしませんでした。)
私の夫はしょっちゅう、女性の方が能力が高いと言います。
(それも差別的ですね。)
夫が言葉を売る人なので仕方ないとは言え、私の書いた文章については支離滅裂だとかボロクソ言いますし、先日の議会の初質問も、ま、60点。と厳しい言葉をもらいましたが、それは、ちゃんと私の「仕事」を見ているからではないでしょうか。
女性は能力が高い、だけどはるちゃんの文章や質問は別、ってこと。
色眼鏡で見ないようにしていると思います。
でも一つ言わせてもらうと、厳しすぎる言葉をかける夫は残念。リップサービスが出来ない人なので、求めても仕方ないのですが、ちょっと労ってほしかったのですよ。
女性だから良いでも、女性だからダメでもなく、等しく評価されるために、もっと女性やその他の人たち、またそれを理解して支える人たちが頑張らないと、まだまだ男性中心の世界が広がっていると感じていて、今は、平等というスタートラインを目指しているつもりです。
また男性だけがダメなのではなく、責任を回避するためにそっと陰に隠れる女性にも問題があると思います。
お便りを配るためにお宅を訪問する時、玄関に女性が出てきても「おとうさ~~ん」と、奥に向かって呼んでいるのも、話しに加わらないのも残念な気持ちになります。難しいことは分からない、のではなく、分かろうとしていないのではないですか、と言いたくなる時があります。私だって、そんなに頭の回転が早い方ではありません。でも、分かろうと努力をしています。
踏み込まないのはめんどくさいから?家のことで忙しい?諦めてる?
それこそ、男女関係ないのかもしれませんが、往々にして男性は政治の話しが好きですので、女性の存在が薄く感じてしまいます。
いつもより少しだけ踏み込んだことを書きました。
だって、寝た子を起こしたいですもの。
是非、三井マリ子さんの本を読んでもらって、身近な人たちと語りたいです。
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