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無職から農業をはじめよう。vol.2

職業訓練で農業

農業従事者になるためには

さて、農業をやってみようといってもなかなかむずかしい。いろいろ方法があるのである、新規で一人ではじめようとすると簡単になれそうでなれない。とりあえず何かしらのところで一年以上勉強して、そこから2~3年農業法人で研修生や各自治体で行っている農業担い手塾など研修制度を利用して、さらに農業委員会が認めてくれて、土地の賃貸や購入ができて新規就農できる。ほかにも農園に就職や親元就農、販路さえ決まっていて農地があるなら農業委員会の認定はいらないような強引な方法もある。とりあえず何もない人は1年以上勉強しなさいというのが大体の自治体で行われているファーストステップなのだ。

農業大学校

各都道府県にある農業大学校。県立なので授業料は安いのだが朝から夕方まで平日みっちりである、期間は一年ないし二年。生活を多少なりと背負うものとしてはなかなかむずかしい、せめて生活費だけでもとおもうとバイトをしなければならない。
しかし、卒業後は勉強しましたね。とどこでも通用するし、大型特殊などの免許も格安でとれる。しかし、新規で就農しようとしている人はここから3年は確実に農業でないところで収入を確保して新規就農することになる。さらに農耕資材からいろいろ買って半年は無収入になることになる。50歳以下なら補助金、助成金の制度もあるけど、それで儲かるかと言われれば難しく、就農者と離農者が多いのも現状だ。要は野菜を作ったとしてそれを売って自分が望んでいる収入に達しているかが重要なのかもしれない。農業を始めるには数百万~の自己資金ととか載っている本も多いのだがそれだけの自己資金をもっていても研修が終わるころには無くなっているだろう。時間と労力と収入がバランスのとりづらい農業にあえて飛び込もうとしているのだから天然記念物よりも貴重な存在かもしれない。正直もっと手厚くしてもらってもいいかもしれない。ここでぼやいてもしかたないのだが…そうこうしているときに妻にハローワークも何かあるかもしれないから聞いてみれば?と言われて調べてみた。

ハローワーク

ハローワークと聞いて利用したことがない人はあまりいいイメージはないとおもう。私も最初の会社で倒産して退職したときに、失業保険をもらいに行ったくらいだ。倒産した時にはすぐに失業保険が支払われる。しかし、自主退職した人はその当時三か月間就職活動をしなければならない。そこで見つからなければもらっていた給料の何パーセントかが支払われる。20代で利用した時には薄汚れたおじさんが仕事を求めてここに集まるような雰囲気が漂っていた。妻が職業訓練で農業があるかもしれないよ。と言ってくれたので興味本位で訪れてみた。聞けば関東で農業の職業訓練となると茨城の1,2か所しかないらしい。職業訓練の中でもいろいろ制度が分かれているらしく、農業なんだから長期でできるものを教えてもらってきた。
1,自主退職した場合でも職業訓練を行う場合はその期間失業保険が支払われる。
2,埼玉からだと近くに住むとこを借りるか、通うことになるのだが一部お金が出る。
自主退職した場合でも失業保険がもらえることはかなり魅力的であるし、茨城の鯉渕学園というところでは期間は七ヵ月間なので普通に失業保険をもらうよりも長くもらえることになるのでここに行くことにした。

退職

といっても、仕事をやめなければそれらの制度は利用できない。ハローワークの人にも言われたが職業訓練を受けたくてやめることはしないでと言われたがこれ以上の好条件はないだろうと思い、会社に退職届を出してしまった。そこからは忙しい、まだ正式に職業訓練で行けるわけではなく試験があるのだ。退職届は退職日の一カ月以上前に出さないといけない。学校は5月に始まる。試験は4月、ハローワークに行ったのは3月中旬なので、急いで会社に退職届をだして、試験を受けた。採用枠は10人、試験には11人来ていた。これで落ちたらどうしよう。時期も時期なので農業学校も試験が終わってる、職業訓練留年なんてきいたことがない。ドキドキしながら結果が届くのを待ったが、合格していてホッと胸をなでおろした。

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