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KCONLA2023!―RadioVisionを作った人たちに会ってきた


KCONLAのWORKSHOPでJO1が取り上げられることに!

KCON LAではPANEL&WORKSHOPというのがあって、インフルエンサーやK-POPに関わるプロたちの話が無料で聞けたりする(コンベンションの入場チケットは必要)。

 JO1がさりげなくいた!!

Deconstructとは何かを分解してその意味を理解すること
パネリストは、実際に曲を作った方々なので音作りの細かい話や裏話が聞けるんだ!と興奮しました。
実は、去年もこのワークショップを終わった後で見つけていて、行けばよかったなぁと思っていたのでした。

去年のお知らせ画像
取り上げられたアーティストはなんとなく覚えていたんだけどまさかJO1が入るとは
(出典:https://www.kconusa.com/timetable/event/deconstruct-songs-stray-kids-nct-dream-enhypen-itzy/)

このワークショップはJO1のパフォーマンス日の前日で、観光予定だったのを慌てて変更!
コンベンションチケットをどうにか手に入れ、英語が得意なさりさん(@sally11335)をちゃっかり誘って参加することにしました。お世話になりっぱなし…。
私はふんわりしか英語がわからないので、ちゃんとした正確な内容は把握できてないのですが、その場の雰囲気を中心に、たぶん大体こんなこと言っていた…程度のわかりやすく意訳してしまった翻訳で内容を伝えたいと思います。

パネリスト紹介

左から samUILさん KAIROSさん  K.Oさん CELOTRONさん jessica Eunjooさん

K.Oさん:プロデューサーでありチーフエンジニアでDecade Plus Music Publishingの責任者
CELOTRONさん:トップライナー
jessica Eunjooさん:トップライナー
samUILさん:ソングライターでありプロデューサー
KAIROSさん:KAIROS MUSIC GROUPのCEO兼エグゼクティブプロデューサー

このうちRadioVisionの楽曲クレジットに掲載されているのはお二人です。

Spotifyの楽曲クレジットより

※トップライナーとソングライター

改めてこのブログ書くのに調べてわかったのですが、Spotifyではソングライターのカテゴリーにまとまって掲載されちゃってるのですが、メロディ(曲)を作ってから歌詞をのせるやり方ではなく、詞と曲を同時に作るやり方で作る人は「ソングライター」ではなく「トップライナー」と呼ばれるそうです。
K-POPが海外のトップライナーが作った曲の歌詞を韓国語に置き換えてヒットしてから「トップライナー」の存在、言葉がメジャーになったとのこと。
これを理解しておくと、この後のRadioVisionの話でも、なるほど…と納得。
ただ、CELOTRONさんも『ソングライターとして』という言葉を使う時もあったので、ソングライターが上位のカテゴリーでその中にトップライナーがいる、という感じでしょうか。

トップラインという単語も沢山出てきたのですが、それは「メロディとラップ」だと説明されていました。

JAMうれしすぎて場違いに盛り上げる

最初のK.Oさんからの自己紹介で、こんなアーティストたちの曲を作ったよ、という時にアーティスト名をコールみたいに叫んで、参加者のレスポンスを求める動きをしたんですよね。

「ENHYPENー!」 ▶▶イェーーイ!
「Stray Kidsー!」 ▶▶▶▶イェーーーーイ!
みたいな感じです。

雰囲気は静かな感じで、音楽づくりに興味のある人も多そうだった

JAMは4人のみ…。周りは他のK-POPファンがほとんど。頑張らないと…とソワソワ。

NCT U
!
NCT Dream
!
ITZY!
どんどん大きくなる歓声…(ヤバい)。

「ジェイオゥワーーーンヌ!」

▶▶▶▶▶▶▶▶ぎゃぁぁぁああぁああぁぁーーーー!!!!!!!!!!

(4名の全身の叫び)

………やらかしました。
会場の参加者が一斉に振り返り(失笑)&パネリストが爆笑💦💦💦

実は、ワークショップが始まる前にRadioVisionのイントロが数秒流れて、その時点で「え!え!え!」(両足バタバタ)で近い方々にはジロジロ見られていました😅(温かい笑顔でありがたかった)

実績紹介は続き、SHINee
 GOT7 
THE BOYZ
 SUZY  BtoB のコール。最後は、MAMAで2度もベストソングを受賞したTWICEの『SIGNAL』も作りました、と紹介していました。とにかく素晴らしい曲を生み出しているチームの方々です。
詳しいディスコグラフィーはここに↓

いきなりのデモ音源

「まず、最初はJO1ー!」
この時点でJAMのテーブルを見て、行くよー!って感じで話してくれてるのがうれしい。
K.Oさんの話し方もLIVEみたいに盛り上げ方がうまくて、写真を見ると会議みたいに見えますが、実際は楽しい雰囲気のままに進みました。

まず、デモ音源を聞いてください、ということでサビ前ぐらいまでが流れました。
残念ながらシェアできないとのことで言葉で伝えるしかないのですが、演奏自体はほぼ同じだったと思います。
当ててる仮歌詞を歌っているのは作曲したCELOTRONさんで、さすがにネイティヴのグルーヴ感がかっこよかったのですが、けっこうJO1もデモの雰囲気をうまく捉えたんだなぁと思いました。
特に歌い出しの拓実くんは、CELOTRONさんの、声をつぶしてエッジを効かせた硬い音での歌い方を意識したのかな?とも感じられます。

英語の歌詞は聞き取りが難しい! さりさんが後からちゃんと把握してくれると思うんですけど、こうかなぁ?というものをメモしておきます。

It’s Friday Night!
I
I am out of time.

I see the way the cookie moving moving buster!
 (??)

The week is over.
Wanna come o-o-over

It’s time to Party like in 1984

!(??)

Anybody want to kick-kick it down!

Cuz I wanna bring-bring-bring it down!

Check it all the shit-shit-shit-shit (yeah yeah yeah yeah yeah)(??)




I don’ t wanna-wanna let-let-let your down!

Will you let it move-move-move you


Stop Drop it roll ?? 
Dun dun dun dun dun



I see a lot of ?? from your body!
The way you move……

ちゃんと聞き取れていないので全体の意味はわかるようでわからないんですけど「Party…… 1984(ナインティーンエイティーフォー!)」のところは多分合っていると思っていて、おぉー!となりました。
レトロな雰囲気を意識しているとは思ったけど1984かぁ。
ちなみに、1984のヒット曲これでした。黄金期。

デモ音源には会場の人たちも体を揺らしてノッてくれてました。
(もちろん私達も声は出さずにノリノリ)
終わってからは「Whooooo!! 」という声と拍手が。
明日のSHOWでJO1が披露するからぜひチェックしてみて、と紹介がありました。ありがたい…


追記:英語の間違いを補足してくれました!

記事をCELOTRONさんが見てくださり、聞き取れなかったところの歌詞を教えて下さいました😭😭😭
本当にありがとうございます。


あなたがデモの英語歌詞を書くのに全力を尽くしたことは知っています!
もし参考になるなら、あなたが書いた部分のオリジナルの歌詞はこちらです


It’s friday night
I’m out of time
I see the way the clock keeps moving, moving faster.

The week is over
Wanna come o-o-over?
It’s time to party like it’s 1984 (ha)

Anybody wanna get get get get down?
Cause I’m gonna bring bring bring it down
Check it I’m legit-git-git-git yeah yeah yeah yeah

I don't wanna wanna let let let ya down
Will you let it mo-mo-move you?
Stop, drop and roll
I’m fire
Dun, dun dun dun dun (Here we go!)

I see the light emitting from your body
The way you moving to the sound the music play...

Special thanks to CELOTRONさん

意味を知るのにスラングが結構あるので、そのままの意味で訳すとわからないかも。
私がわかった範囲で、間違えそうなものを書いておくと

  • get down:ダンスする

  • bring down:落ち込む

  • legit:ヤバい、かっこいい、ホンモノ

こんな感じで、雰囲気がわかるのでは?


追記:さりさんが和訳してくれました🫶🫶🫶

It’s friday night さぁ華金だ!
I’m out of time でも時間がない
I see the way the clock keeps moving, moving faster.
時計の針がどんどん早く進んでいく

The week is over もう平日は終わり!
Wanna come o-o-over? うちに来ない?
It’s time to party like it’s 1984 (ha) 昔に戻ったみたいにパーティーしよう!

Anybody wanna get get get get down? 踊りたいやついるー?
Cause I’m gonna bring bring bring it down なんとかこの一週間こなさないといけないし
Check it I’m legit-git-git-git yeah yeah yeah yeah まあ見ててよ 俺ってできるヤツだし

I don't wanna wanna let let let ya down 君をがっかりさせたくない
Will you let it mo-mo-move you? このまま進んでもいいかな?
Stop, drop and roll
I’m fire 調子は最高!
Dun, dun dun dun dun (Here we go!)

I see the light emitting from your body 僕には君が輝いて見える
The way you moving to the sound the music play...音楽へのノリもいいね

追記:さりさんがEnglish Demo ver.動画を作ってくれました🫶🫶🫶


どうやってRadioVisionが作られたか

「Hey! Let's start off with a bass guitar!」


K.Oさん:


この曲は、ここにいるCELOTRONがプロデュースしたんだ
。そしてオーストラリアのShrinjay Ghoshも(※クレジットに名前ある方)。

この紳士(※指をさす)や他のプロデューサーと雰囲気(Vibe)と方向性について話し合ったのを覚えている。
私達が最初にしたことの1つはDNCEの『Cake By The Ocean』を参考にしたこと。そして、どう作るか方法を考えていて…
「Hey!  Let's start off with a bass guitar!」(会場:おぉー!)
(そうだ! ベースギターから始めてみよう!)
そして、この男はベースギターを手に取ったんだ
。
(CELOTRONさんに話しを振る)



CELOTRONさん:


僕たちは、ただプレイしただけ。それでうまくいった(会場:笑)

ただ、何か…パーティーのような何かが欲しかっただけなんだ。

DNCEの素晴らしい曲、Cake by the Oceanを参考にしたんだよ。

僕はジョナス・ブラザーズを愛してる(会場:Yeah!!!&Whooo!&拍手)


「The song started from there」


K.Oさん:


(曲作りは)シンプルな1つの要素から始まることもあります。
ベース・ギターのワンフレーズのように。
聴いてみてください。

(ベースだけが流れる)
※『見慣れたMelody line 頭のなか あの時の Vision』までの部分
ずっとループで流れているアレです。

The song started from there.



英語だとなぜかかっこいい…

あとで質問してわかったことですが、ベースのフレーズができてから曲の完成まではスムーズに(迷走しないで)できあがったようでした。

DNCEの『Cake by the Ocean』

参考にしたという曲について補足すると
DNCEはジョナス・ブラザーズの次男、ジョー・ジョナスがメインボーカルのバンドで『Cake by the Ocean』は2015年の大ヒット曲。
4.9億回再生されてた!

Cake by the Oceanの意味はググると大人っぽい意味だとわかります…
最初のデモ音源の歌詞はそういう感じのものかもしれないな、と思いました。It’s Friday Night!
I だし!
和訳してくれた方の動画もありました。

RadioVisionは、最初に聴いた瞬間に海辺のヤシストリートをドライブしている絵が浮かびましたけど、ジョナス・ブラザーズが好きな人が作ったのは納得でした。
ジョナス・ブラザーズは『Summer Baby』と『Sail Away』が好きです♡

Party Vibeをどう作っていったか

K.Oさん:


この時点でリズミカルな要素を追加するのはかなりシンプルだった
。
画面が見えにくいと思うけど、見ての通り曲全体を通して4つか5つの楽器しか使っていないんだ

(※モニターに音楽制作ソフトの画面が映っていた)。

それが”本当に”この曲を面白くしていると思う。CELOTRONが言ったように、それがヴォーカルにドライブやパーティーの雰囲気を与えていると思う。どうやってそれを実現できたのか、少し説明してもらえると助かるよ。



CELOTRONさん


ただ、ジョナス・ブラザーズを呼び戻しただけというか、JO1はこれをどう歌うんだろう?と
みんなにはどう聴こえたかわからないけど、ちょっと緊張した感じではあったけど雰囲気にぴったりだったんだ。
ただ、楽しかったことは確か。自分にとってはただ楽しく感じて踊りたくなった。
RadioVisionのアイディアは…そう、Televisionじゃないんだよね(笑)。それはほんとにCoolだ。



K.Oさん


そして、その時点からすべてのアイディアをまとめていった。
みんなが曲を聴いた時にも、楽しい気持ちが続くようにすることを考えた。

2番めのサビの後、普通なら基本的にはブリッジに直行するんだけど、私達が決めたクリエイティブな決断のひとつは、そのエネルギーがとても高かったので、それをさらに発展させたということ。

あのポイントから少しだけダンスブレイクを入れた。
彼らはそこで(ダンスの)動きを見せることができる。
そのあと、少しスローダウンさせることに決めたんだ。
そんな感じで曲は出来上がっていった。

それはとても誇らしいものになった。


過去曲の歌詞が入ったユニゾン部分をプラス

上で何を言っているかというと、2番の『ボリュームを上げて!』の後にすぐに純喜くんの『すべての日々がそばに』を続けるのが定番なんだけど、エネルギーをすぐに落とさずに更に上げるために、ユニゾンでみんな叫ぶ↓の部分を入れた、ということだと思います(たぶん)。

Spotifyの歌詞表示より

この部分があることで、振付にも変化が出たしParty Vibeも強まった。
JO1の過去曲の歌詞が入るというエモい演出にもなったし、何より聴いているファンも心の中や実際に声を出してこの部分を叫んでPartyに参加している感覚も得ることができると思う。

こういう制作秘話が聞けるのは本当に楽しい。

K.Oさん


私たちはみんな別々の場所にいるから、何度もやり取りをして、コミュニケーションがうまくいくようにしたんだ。
電話を切っている時だけが、それぞれのアイディアを持ってる感じ。
素晴らしいサウンドができたと思う。
フィードバックやすべてのことが曲の流れを作ったんだ。

そして、完成した。いま、とても興奮している。
あのテーブルの人達が興奮しているのはわかってる(JAMのテーブル😅)
明日のライブでパフォーマンスが披露されるよ!
次は…(ITZYの話題へ)



この後、ITZYとStray Kidsさんの話がありました。
そして、Q&Aコーナーの前にこんなアナウンスが。

もう一度見たいセッションはあるかな? ボリュームコンテストをしよう。ITZYが見たい人?(Whoooo!)
JO1のRadioVisionは?(Whooooooooo!!!!!)※4名

どうやら、声が大きかったみたいで💦、もう一度RadioVisionの話になりました。

楽器(音数)が少ないことについての話


(モニターに制作ソフトの画面が映る)


見ての通り(RadioVision)の楽器のトラックはそんなに多くない。
ドラムのトラックはたくさんあるけど、何層にも何層にも重なっている(から多く見えている)だけ。

僕らは、どちらかというとミニマルにしたかったんだ
曲全体を通してヴォーカルを輝かせたかったんだ




KAIROSさん(?たぶん)


ちょっと付け加えていいですか?
こんなふうにトラックそのものがミニマルな時には、それをさらに拡張することもできるよね?
トラックにスペースがある時、特にメロディーを書くスペースがある時、それは私達にとって、とても素晴らしいこと。
なぜなら違う領域を探求できるからね。

こういう(スペースのある)トラックを見た時、ソングライターという立場からは何が思い浮かぶの?
楽器の数が少ない時にどうやってナビゲートしていくのかな?(samUILさんに聞く)


「Music is very visual」

samUILさん



僕は、音楽はとても視覚的なものだと思う。


samUILさんが第一声で I think…… music is very visualと言った時、かっこよすぎて声が漏れてしまった😂 (即座にメモ✍)


samUILさん


このように(トラックに)何もない空間がたくさんあるのを見ると、画面の一方の端に主人公がいて余白がたくさんあるシーンを見ているような気がする。
それは(そのシーンに)エモーションとテンション(緊張感)を加える効果がある。

最初のverse(サビ前の導入部分)では、ヴォーカルの間にスペース(空白)がたくさんあるんだ。JO1 boysがやった方法は本当にクールだ。
心配を吹き飛ばす感じ、ダンスとパーティーの準備万端といった感じだ。
緊張感があって、(その後)コーラスやフック(サビ)でみんなが一緒に歌ったときに、それをより爆発させる効果になっているんだ。

(さっきデモ音源を再生した時、サビまで流れなかったと思うけど)
それは爆発音のように聴こえるはずだよ。
僕たちはたくさん準備をして、今、ここについた。パーティー会場に来たんだ。
僕はパーティーの準備をしてきたんだ。

実際の視覚的なものを必要とせずに視覚的な側面を与えることはできる。
いつもこうはいかないけど、ありがたいことにこの作品では私達は(音楽から)視覚的な効果を得ることができる。



ここでデモ音源のサビ部分が流れる

追記:さりさんが文字起こししてくれました♡

(「一緒にいるだけでもParty」部分から)

Do you like the way ? the night it's Party(?)
I’m own it I’m own it Oh-ah!
Tell me you got it Oh-ah
Cause it’s about RadioVision Oh-ah
and everybody let it go
We’ve got the party popping now or maybe yeah
Oh-Ah
Get it roll and let’s ride!

録音の状態が悪くて、特に冒頭部分不明です…

K.Oさん


It's a super Cool!
コントラストについては?


ビートとトップラインの関係について

samUILさん


ミニマル・ビートといえば、たいていミニマルである理由があると思う。
ミニマルであることを強調したいから?そう。
それだけで十分強いものがある。
だから、気を散らせるようないろいろなものでごちゃごちゃさせない方がよい
。
何かいいものが一つあるなら、他の選択肢はたくさんなくていい。

あらゆる注意を一点に集中させるべき
。

だから、そういうビートに合わせてトップライン(メロディ&ラップ)を書くときは ビートとケンカして、ビートの邪魔にならないようにしたい。

ビートを引き立てなければならない。

私はそれを一種の結婚のようなものだと考えている。

ビートとトップラインは互いに助け合わなければならない。
お互いを出し抜こうとしてはいけない。

「トップラインはどうかな? ハイノート(高音)はどうかな?」とチェックする必要がある
。
ビートはメロディによって強調されなければならないし、逆に、ビートがヴォーカルを強調するんだ。

もちろん、一日の終わりにはメロディーを歌い、口ずさむことになる
でも、それはビートが助けてくれたおかげなんだ、 
だから、お互いに助け合わなければならないんだ。

初心者のトップライナーの多くは、さっき言ったようなことをしがちですね。
スペースを埋めようとやりすぎてしまう…
創造性を無駄なく使おうとしてしまう

でも、スペース(空白)にも大きな創造性があるんだ。
聞いている人に「ここで一息いれてください。そのあとすぐに本当においしいものをお見せしますから」(というようなクリエイティブ)
あなたの作家としての自信も物語るだろう。

そのコントラストが物事を素晴らしいものにするんだ。

情報過多(やり過ぎ)って、曲を書く人(僕もそうだけど)にとって常に問題だよね。
だから、ちょっと腰を落ち着けて、客観的な視点から見て、これは消化できるか?と考える必要がある。

初めて聴く人が、それを聴いてすぐに口ずさむことができるだろうか?

聴いている人の知性を問うものではなくて、それが潜在意識に留まるかどうかという問題だ。


積極的に考える必要はない。
考えずにパッとハミングしたくなるかどうか。

そうすれば、ヒットを得ることができる。



減らす難しさ

自分もデザインにおいて同じようなプロセスを経たので、この話はすごく刺さった。
若い頃は、変わったフォントを使ったり、シュンシュン動く効果を入れようとしたり、使える技術を盛り込みたくて仕方なかった。
その気持ちを抑えてシンプルに削ぎ落としていくのは、本当に難しい。
出来上がったものを見て、何もやってないように見えるのでは?と不安に思ううちはそれが出来ない。
自分の審美眼に自信がついて、これでいいんだ、と思えるとそれができるような気がする。

Q&Aコーナー

聞きたいことがたくさんあったけど英語が無理なので、あらかじめさりさんに伝えてまとめてもらっていた。本当にありがたい!
質問ある人〜?と聞かれた時に「はい!」と一番に手を挙げて、すぐに前に小走りで凸していったさりさん。かっこよすぎる。
その愛嬌のある積極性とコミュ力、The JAM!

背番号11を背負った謎の女の子を優しく見守るパネリスト陣

Q:(JO1はK-POPの曲を歌うけど日本語で歌うので)韓国語で歌う人たちのために曲を作るのと、日本語で歌う人のために作るのとでは、違いはあったか?

ええ、それは本当に素晴らしい質問です。
そしてあなたがまさに言った通り、JO1はJ-popだという意味でとてもユニークで、K-popのように聞こえるけど、本当にクールなミックスだ。ほとんど完璧な結婚のようだ。

特に(JK-popだからと)意図したものはなかったよ。
そのグループに合う曲を作る必要がある。

JO1は、SuperCali、Tigerなど、彼らの曲の多くが非常に暗く、非常に強力だね
(very dark, very powerful)。

これらの曲は、RadioVisonとはとても異なっているんだけど、私達はその一部になる必要があって、それはとてもクールなことだと思う。
私はさっき言ったように、ただ考えていた。ジョナス・ブラザーズはどう歌うかな?って。
そして、私は彼らが少しそのスタイルを真似たと感じた。

そして、彼らはそれを自分たちのものにしたね。

そして、それはユニークなもの(JO1だけのもの)になった。

私達は通常英語でデモ音源を作るけど、条件によっては中国語や韓国語の場合もある。

でも、この曲の場合は、いかに新鮮なものを我々がJO1にもたらすことができるか、ここアメリカで彼らに幸運をもたらすことができるかだけを考えた。
そして、すぐに気に入ってもらえた。
つまり、ホームランを打ったということだね。

(K-POPやJ-POP…などの文化を考慮することについて)

文化というのは、私達が見出しや記事に読む前に、見たり学んだりする大きな部分を占めている。



好きな話のひとつにウィル・アイ(?)と一緒にスタジオにいた時の話がある。

彼はスタジオに巨大なスピーカーを何台も設置した。なぜなら、彼の音楽のほとんどがクラブサーキット(クラブが集まるフェスみたいなイベント)で流れるから。(※巨大なスピーカーで聴かれるのが前提だから)



K-POPもJ-POPも文化そのものだよね。
その多くはお店や電車、iPhoneなどでモノラルスピーカーを通して聴かれている。

私達はiphoneで聴かれるなら、そのスピーカーを通り抜けることができるリズムセクションに焦点を合わせなければならないのかもしれない。



だから、私達が探すものは決まっている。

同時に音楽にはルールがない。僕は音楽にルールがあると思いたくない。


もちろんある一定の理論があって、それを勉強することでより早くあるゴールに早く到達することができるとは思うけど。



でも、僕たちは限界に挑む(push the envelope)ことを念頭に置きたい。
限界を押し広げる(push boundaries
)ことに挑戦し続けたいと思う。

Q:アーティストの音域を把握して曲を作るのか?

※JO1の曲に高い音のメロディが多いので、音域について把握した上で作曲しているか知りたかったのですが、RadioVisionはJO1を想定した上で作られていなかったので、はっきりした回答を得られず…。
でも、そういうことを毎回把握して作っているのではなさそう

ワークショップが終わってから廊下で続いたQ&A

終わってからも質問を受け付けますよ、と言ってくださったのでCELOTRONさんを囲んで追い質問させてもらいました。
ざっとまとめると…

Q:コンペだったのか?

  • コンペではない

  • JO1のために作った曲ではなかったが、CJがこの曲をJO1にふさわしいと思って選んでくれた

  • 彼らの今までの曲とはだいぶ違ったよね

  • 彼らは本当によくやってくれたので、僕はとても興奮した

  • FairyTaleという曲にも参加することができた。沢山の人達とのコラボレーションだった。沢山のライターとのコラボだった。

  • ただ、このRadioVisionでは私とK.Oだけだった。それは本当に楽しく素晴らしいことだった。

Q:JO1のレコーディングに立ち会ったのか? 会ったことはあるか?

  • この曲は1年前に書いたものだ。JO1を知って書いていたらかなり違ったものになっていただろう。

  • なぜなら彼らはとてもヤバい(最高)だからだ。実際、彼らは常に変化し続けている。

  • 彼らはR&Bの曲も持っているし、美しい曲ももっているよね。だから完全に違うものになっていただろう。

  • 明日、彼らがパフォーマンスするのを見ることができる。本当に楽しみです。ティーザーがとても素晴らしくて見てとても興奮したよ。

Q:トレンドか?自分の作りたいものか?

  • 両方が重要だと思う。トレンドを追うことは大事だと思う。

  • ただ、このRadioVisionは、ただ私の経験やルーツから作った。

  • 僕はジョナス・ブラザーズが好きでマルーン5も好き。

  • もちろん今はNewJeansのようなグループが人気なのは知っていて、この曲はそれとは全然違うこともわかってるけど僕は心配してなかった。

  • 何か楽しくてエキサイティングなことをやろうというだけのことだった

  • そして彼らはそれを手に入れ、とても気に入ってくれた。

Q:チャートはチェックするか?

  • もちろん!ファンがどんな曲を聴きたいのかを知りたいから。

  • でも、ソングライターとしてファンに聴いてもらいたい曲も持っている。だから、両方のバランスを見つける必要がある。

  • 僕が好きな曲なら、誰かも好きになるんじゃないかな。わからないけど…。それは誰にもわからないよね。

Q:JO1の印象は?

  • 彼らはとてもよい! とてもいいと思う。去年スパカリのパフォーマンスを見るまで彼らのことを知らなかった

  • 彼らのディスコグラフィー全体を調べたところ…oh my gosh!
    彼らはとってもよかった!

  • 今、すごく興奮している。なぜなら、彼らのボーカルとラップ、そしてエネルギーは本当に素晴らしいから。



  • 彼らはとてもユニーク(個性的)だと感じる。
なぜなら、新しいJ-POPと韓国との融合だし、さらにこの英語、特に洋楽の影響も感じるんだ。(western influence)


  • 何か新鮮で、何か新しいという感じなんだ。だから、彼らは素晴らしいと思う。

Q:あなたが先程言ったように、RadioVisionを初めて聴いた時に、最初のサビですぐに一緒に歌えました…

  • ソングライターとしてこの部分は言葉抜きで動かせられる(Oh-Ah!を歌わせられる)かなぁと思った

  • それが私の目標だったけど、彼らがとてもうまくやったので、とてもかっこよかった

  • 明日は、ほとんどの人がこの曲のそのパートを知らないことはわかってる

  • ただ、1コーラス目を聴いたら、2コーラス目には、誰もが一緒に歌うことができると思う

  • JO1にとっても、彼らをまだ知らない人に自分たちを知ってもらうよい機会になるだろうね。とても楽しみだ!

(私たち、掛け声も明日やりますよ!)

  • そうなんだ!チェックしなきゃ。練習しなきゃね。

(デモ音源をシェアしていいですか?)

  • 残念ながら問題になると思う。

  • ただ、JO1の音の方が僕よりいいと思う。そっちの方がベターだよ。


このあと、話した内容を掲載する許可をいただき、いっしょに写真を撮ってもらいました。Go to the TOP! JO1!までやってもらった。
なんていい人なんだ…😭

カメラの不具合で3回もやってもらうはめになったのに
笑顔で対応してくれた

すごく長くなってしまった!
CELOTRONさんは、ブログにアップすることも楽しみにしてくださっていて、本当に優しくていい方…

RadioVisionとJO1の運命的な出会い

もともとJO1のために作られたのではなかったRadioVisionだけど、だからこそのJO1の新しい一面を見られた気がして、初めて聴いた時にすごく新鮮だった。
グローバルボーイズグループとして、世界を目指しているけれど、いつ、どうやってギアを変えていくのか、ジリジリと見守っていた自分としては、お!!となった曲だった。

派手にドーンとした音圧が来るインパクトがあるわけではないけど、一人ひとりのヴォーカルの違いも際立って見えて、なぜか曲に集中してしまう、という感じ。
それは、音にスペース(空白)があってエモーションやテンションがあったからなんだなぁと理解できた。

今日、ハイライトメドレーを聴いたけど、やっぱRadioVision好きだなぁと改めて思った。
当て書きじゃなかったからこそ、ポン!と新しい領域に出会えたのがよかったと思う。

ただ、samUILさんが言っていたように、余白があって画面の片隅にいる主人公の緊張感のあるシーン、それが成立するには、片隅にいても存在感や雰囲気を醸し出せる主人公でなければならない。
ひいき目になるけど、音数の少ないトラックで、輝かせてもらったヴォーカルがここまで魅力的で個性的だったから聴いていて楽しい曲になったんだと思う。
すごいなぁ、JO1。
ボイストレーニング続けてるけどまだまだそんな領域に達せられない自分は尊敬でしかない…

この1曲だけでもこれだけのストーリーがあり、作った人たちの思いがあった。
今までのすべての曲も、いろんな経緯とストーリーがあったんだろう。
そんなことにも思いを馳せることができ、本当によいWorkshopに参加させてもらいました。
ありがとうございました!

ちなみに、終わってからLAPONEブースに行ったら社長がいらっしゃったので、ワークショップに参加してきたことと、明日パフォーマンス見てくれるそうです的なことを伝えられました。
JO1をほめていたことを知って喜んでくれたらいいのだけど…

来年もJO1のWorkshopあるといいな。
あの大ヒットしたJO1の○○をDeconstruct songsします!的な!!

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