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いのり (やさしい詩を添えて)

まずは、震災に遭われた方にお見舞い申し上げると共に、亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表します。
それから、飛行機事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
どちらのことも、怪我をされた方々の体が、一日でも早く良くなりますように。



新年早々悪いことが立て続けに起こり、不安にさいなまれる一方、祈りの気持ちがどんどん強くなっています。
自分に今のところできること。それは募金と、何か少しでも良い方向にことが動いてほしいというお祈り。
でも、それは「それだけ」ではなくて、ないよりはきっとずっと良いはずで、祈りの気持ちを心の中にたしかに感じるようになりました。

今日は大好きな詩の絵本から、ひとつ、詩を紹介しようと思います。
祈りと募金、それ以外にも何か今できないかなと思って、思いついたのがそれでした。
今、例えば被災地の方はもちろんだけれど、みんなが不安に揺れていて、緊張状態にあると思うのです。目に飛び込んでくる情報に心が暗くなって、ずんと落ち込んでいる人、多いと思います。かく言うわたしも、昨日からメンタルがぐらぐらしてきたことを実感し始めました。
だから、ほんの少しの時間でも心が緩むようなやさしい詩を、このインターネットの端っこにそっと置いていきます。

引用元は『きこえてくるよ ・・・いのちのおと・・・』です。作者はひろかわさえこさん。
詩と、柔らかく幻想的なイラストが共存している絵本で、わたしの幼少期からずうっと持ちつづけています。
イラストは掲載できませんが、よかったらひろかわさえこさんと、本の題名で調べてみてください。
たくさん絵本を描かれている方なのですが、この詩の絵本のイラストは、少しその他の絵本とはテイストが違うような気がします。とにかく幻想的で、けれど生命力を感じるような、そして心がふんわりふんわり別世界に飛んでいくような。ふしぎな絵です。

もしよかったら、ひっそりこっそり言葉に出してみてください。
余韻をすうっと味わって、深呼吸して。あなたの心が少しでもゆるやかになるよう、今も明日も祈っています。

なめらかな はだの
さるすべりも

としをとった
かしのきも

ふしくれだった
いちょうも
こぶしを かためた
プラタナスも

かたいかわのしたで
うたっている

ひとすじ まっすぐに
てんを めざす
ふといみきの まんなかで

きこえてくるよ

うたがこずえのさきから
そらにはなたれる

『きこえてくるよ ・・・いのちのおと・・・(ひろかわさえこ)』より

2024/1/3


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