昨今の世界について、解決に役立たないことを考える
ここ最近しばらく政治的にホットな話題がなかったように思う(それはそれでいいのかもしれない)けど、人々は話題に飢えているようで、過去の問題が今になって掘り返されたり、ありもしないことをイメージや噂だけで騒ぎ立てたり、大したことないことをさも大事のことのように扱ったりしている。
こういうものに関して解決のためになにか考えるのもバカバカしいし、人々は本当は解決なんて求めてないと思うので、世の中の喧騒に他とは違う角度から雑音をのせたいと思う。
まずはダンボール授乳室について。ことの概要は各自で検索などしてほしいが、このことについて、ネット上において(主に女性から)問題だとされているのは男性の意識の低さだ。つまり授乳室がダンボールで作られてものでいいと思ってしまう(企画者の)男性の考えの足らなさが批判されているのである。
そもそもこの問題が男女の問題なのかという点から問い直す必要があると思うものの、男女の問題だとしていえるのは、男性の意識の低さは男性の取り扱われ方からきているということ。一番わかりやすいのは男性トイレだ。公共施設であるかどうかを問わず、男性トイレには排尿している姿が外から丸見えであるものがたくさんある。それなりに整備されている大きな公園などでもそのようなものを見つけるのは難しいことではない。覗けば見えるとかいうレベルではなくて、小便器と外の空間を分ける扉さえ存在してないのである。女性トイレではこれはありえない。個室に扉があるのはもちろん、個室自体が外から見えないようになっている。
男性の意識の低さは必ずしも女性に対する蔑視や想像力の欠如によってくるのではない。それは男性が女性と同様に取り扱われていないという経験の不足からもきている。もし男性にも女性と同じ意識を求めるならば、(男性がそれを求めるかに関わらず)性的空間に関して男女で同じ取り扱いがされることを求めるべきだろう。
次に一言いっておきたいことは増税メガネについて。そもそもあのレーシック云々の記事については全く信憑性も根拠もないので話題にする必要性もされる資格もないような記事だと思うが、それ以前に岸田内閣は増税してないし、それを決定もしていない(森林環境税と社会保険料の増額を除く)。消費税に関していえば民主党内閣によって増税が決定され安倍内閣によってそれが施行された(たしか)のに対して岸田内閣は本当に検討しかしてない。岸田内閣は安全保障の強化やエネルギー政策の転換などは検討以上のことをしているのに、増税に関しては検討しかしていないのだ。増税メガネとかいう単語だけが独り歩きしている政治批判をしたりそれを真に受けている人間は雰囲気で政治を考えたことを反省して、時間をかけて政治について考えたほうがいい。政治批判はほとんどが流行である。これを読んだ人はそのことを頭に置きながらニュースなどにふれてほしいと切に願う。
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