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リレーエッセイ 第32回:伊藤 優孝 2024年4月17日更新

第32回:伊藤 優孝 2009年9月15日

いつの間にか、私も60歳になってしまいました…。
というより、気が付いたら60歳、そのことに正直驚いています。
ついこの間までは、若手のつもりだったのに(愚痴です…)

バトンをくれた古川さんとは同期、同年齢(古川さんの方が少し兄貴です)
なのですが、相変わらずバイタリティー 溢れる麻雀を打ち続けている“姿”を
見ていると本当に頭が下がります。 私も、見習わなくてはいけませんね。
麻雀道(みち)を、この歳まで全力疾走してきた疲れが出てきたのか、
最近、昔のことが走馬灯のように思い出され ます。 特に、プロ連盟を立ち
上げた頃のことが鮮明に浮かんできます。(年をとったと言うことだね)

少し昔を振り返って。

1981年3⽉に、⽇本プロ⿇雀連盟は設⽴されました。
その前年までは、設⽴に向けて多くの同志と何回か会合もしました。
しかし、幾重もの困難にぶつかり、半数以上の同志が去って⾏きました。
(それぞれ事情はあったと思うが、今でも悔しくて、残念無念に思います)

そして、新聞、雑誌などのマスメディア、⿇雀業界から万全の協⼒を得て…
というような順⾵満帆の船出ではありませんでした。
そんな中、プロ連盟は意志を貫き、厳しい時代へと突き進んで⾏きました。
この時、総勢20名。
その後11⼈が加盟し、⼩島武夫を初代会⻑として、⼀期⽣31名がスタート
しました。

そのメンバーは、⼩島武夫、灘⿇太郎、⾼⽊賢治、鈴⽊ひろし、島⽥昭、
中澤⻘⿓、四⽅城五郎、岡義和、⼆ッ⽯登、南三元、(40代〜50代)
⼩川浩平、⽥中利春、安藤満、古川孝次、岡村栄史、伊藤優孝、森⼭茂和、
荒正義、瀬⽥⼀期、ロッキー堀江、渡辺和彦、須永誠⼀、⽇⾼隆、
⾼⽥芳孝、中安秀明、諸正孝⼀郎、椎名⼤介、⽯崎洋、
折⼭彰(20代〜30代)
ライターとして鈴⽊知志、関根⼆郎の31⼈。

その後、3〜4年は苦難の時代でした。
でも、この頃私たち若⼿は⼀番燃えており、後先も考えず⿇雀のこと、連盟
のこと、とにかく皆⼀⽣懸命でした。
そして、プロ連盟はここぞとばかりに猛攻を開始します。
⿇雀界に於いて組織⼒もそうですが、プレイヤーとしての⼒も⽰すべく、
プロ連盟の名をアピールするために外の戦いに打って出ます。

森⼭茂和が第9期王位となるや、灘⿇太郎が王位を第10期〜13期と前⼈未踏
の4連覇︕永世称号を得ます。
古川孝次が第7期阿佐⽥杯に優勝し、その後も第9〜11期と3連覇を達成。
故安藤満が第19期、28期、29期名⼈位を獲得。
⼩島武夫が第2期最強戦に優勝。
後に続けとばかりに、3期・伊藤優孝、10期・荒正義、11期・森⼭茂和が
優勝。
伊藤優孝が第6期、7期發王位を連覇。(⼿前みそでスイマセン)

いやー、⼀期⽣の⼈達はスゴイ︕本当によく頑張りました。
とまあ〜、⼀期⽣⾃慢になりましたが、⼀期⽣の⼈達のくやしい思いと苦難
の時代を耐え忍んだ⼼情とガンバリを、少しでも分かってもらえれば嬉しい
かな。m()m

今年でプロ連盟は、設⽴29年⽬となります。連盟員は600⼈近くになりまし
た。
去っていった⼈、亡くなった⽅がいる中、現在⼀期⽣は、灘、⼩島、
⾼⽊、中澤、森⼭、荒、伊藤、古川、⽯崎の9⼈になってしましました。
本当に⾊々なことがありました… ⼤変でした…⾎と涙と汗と努⼒︕
激動の29年間、実に感慨深いです。(ちょっと⼤袈裟︖)

どうか皆さん、⼀期⽣の⽅々をリスペクトし、慰労の⾔葉をかけてやって
下さい。
おじさん、お爺さんたちはきっと喜びます。(^_^)v

プロ連盟後輩の皆さん、連盟の将来は皆さんに託すしかありません。
どうか、よろしくお願いします。m(__)m

⼀期⽣・伊藤優孝60歳です。

執筆:伊藤 優孝