「ダッコちゃん」昭和のブーム
2024年4月27日更新
レファレンス協力同データベース(レファ協)
質問
「だっこちゃん」という人形が流行ったが、いつごろか。流行った理由も知
りたい。
回答
ビニール製品を製造していた佐藤安太(株式会社タカラ創業者)が、見る角
度によって目がウインクし、その格好が木登りしているように見えるところ
から、「木のぼりウインキー」と名付けたビニール製の黒人をイメージした
人形を製作。東京・浅草のツクダ屋玩具から、1960(昭和35)年6月発売。
1個180円。
若い女性の間で人気になり、腕にからませて歩いた。それをマスコミが取り
上げたことで、爆発的な人気となり、1年で240万個が売れるほどの社会現象
となった。名前も「ダッコちゃん」と呼ばれるようになり、その名前が一般
化した。佐藤安太によると、銀座のデパートに展示されたウィンキーを店員
が腕に付けて昼ご飯を食べに行ったのがブームの始まりで、名古屋場所の桟
敷席にダッコちゃんを付けた女性がテレビに映り、全国的なヒットにつなが
った。
時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト
ダッコちゃん 昭和35年、ダッコちゃんを腕につけた女性。タカラが南洋
の現地人の木登り姿を人形にして売り出すと、若い女性が腕に絡めて歩くよ
うになり、「ダッコちゃん」の愛称で爆発的ヒット(1960年撮影)
【PANA=時事】