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読んだ観た聴いたもの感想ざっくり書く 2021年9月27日~10月10日

▼マンガ
・『ひらやすみ 1』(真造圭伍/小学館/ビッグコミックス)
役者の道を志したものの挫折したフリーター青年と、美大1年生女子の、古い平屋での暮らし。真造さんらしい空気感の描写の魅力はもちろん、主人公の抱えているはずの感情や思惑の行き先がどっちに持っていかれるのかが気になる作品。

・『東独にいた 5』(宮下暁/講談社/ヤンマガKCスペシャル)
超人バトルの裏できっちり歴史政治ドラマが進行していく。緊張感が持続していて面白い。

・『ひかるイン・ザ・ライト! 1』(松田舞/双葉社/アクションコミックス)
『錦糸町ナイトサバイブ』の松田さんの新作。アイドルを目指す少女ふたりのまっすぐな青春ストーリー。ひかるに注がれる両親の視線がシビアだ。

▼書籍
・『世にも奇妙なニッポンのお笑い』(チャド・マレーン/NHK出版新書)
Kindleのセールで。社会風刺に頼らない日本の笑いは実は世界的にレベルが高い、ツッコミの存在が必要とされる/受け入れられるのは日本の文化、など興味深い分析だった。

▼映画
・『整形水』
なんとなーく気になって観に行った韓国アニメ。面白かった。
ルッキズム批判という命題のもと、ジェットコースターの果てに社会派的に綺麗に着地するのかな…と思わせておいて、がっつりホラーに、それもわりとB級感あるホラーに振られていたことにちょっと驚いたけど、その意外性のおかげで最後まで楽しめました。説教くさくせずエンタメとしてやりきったうえで、何かしらを頭の中に残すという。
「アニメファン・声優ファン」「単に趣味として映画を観る層」「若い女子グループ」のどれかにはっきり客層が分類できそうなのも興味深く、そして3番目の層の存在感がかなり大きく、若者の間でいかに韓国カルチャーがアツいのかを実感した。

・『MINAMATA ミナマタ』
社会的な問題をストレートに扱う映画は気にしがち。そしてなんとなくだけど、日本の問題を扱う作品は、海外の作り手によるもののほうが安心して観られる。患者を演じた役者さんたちがすばらしかったのではないかな、と思った。

・『CUBE』
知人がとてもこの映画を推していて、本当に何の気なしにアマプラで。自分の中でハードルが上がり過ぎていたかな…という感想。

・『クーリエ:最高機密の運び屋』
カンバーバッチさん主演のスパイものということで気になっていた作品。息詰まるスリリングな展開、カンバーバッチさんの全身体当たり的な役作りと演技、渋い友情ドラマ、良かった。観たかったものが観られたなあと思いました。

・『007 スカイフォール』
・『007 スペクター』

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を劇場で観たくて、その準備としての鑑賞。『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』は1年ほど前に鑑賞済。『スカイフォール』はM、Q、マネーペニーらのキャラクタードラマとしてもわかりやすく、劇的な展開で楽しんだ(「M」の死は意外だった)。『スペクター』はちょっと集中力が切れてしまったな。

・『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
で、観た。アクション、ロケーション、メロドラマ、人間ジェームズ・ボンドの物語、全部入れメガ盛りにプラスして女性たちの強さが圧倒的に目立つ作品だった。ちょっと登場して即退場しちゃったパロマちゃんの魅力よ…! ラミくんの悪役も良かったと思うけど案外あっさり終わってしまったな。結末はなるほど、と思わせられる幕切れだった。
考えてみたら著名なシリーズものの映画をきちんと観たのは初めてだったかも。今回観ようと思ったのは、そもそも興味はあった(『エロイカ』ファンとして)のと、ラミくんの出演がきっかけだったのだけど、子供の頃から観ている等の思い入れがなくても、その超リッチなつくりを見ているだけでもひとつのエンタメとして楽しめるものだなと思った。

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映画をよく観ている週間。映画館が開いてるのがうれしくてねー。

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