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読んだ観た聴いたもの感想ざっくり書く 2021年5月3日~5月9日

▼マンガ
・『悪役令嬢転生おじさん 1』(上山 道郎/少年画報社/ヤングキングコミックス)
紙の版元の転生系はこういうメタ目線の作品が多い気がするのは、やはり金太郎飴的な作品づくりには抵抗があるのかな。だから個人的には面白いと思った。でも、金太郎飴的な作品の魅力をきちんと理解できなければいけないのだよな、自分の立場としては。

・『女の園の星 2』(和山やま/祥伝社/フィールコミックス)
発売日朝からTwitterでトレンド入りしていてびっくり。そうした盛り上がり方をするのはジャンプ、ジャンプラ、ヤンジャンまわりの作品ぐらいだった気がするので。2巻は表紙に偽りなしの小林先生がますます好きになっちゃう巻。ミステリ的な導入とコメディのバランス、人を選ばない画風、おそろしく質の高い作画や間の取り方。佐々木倫子さんの遺伝子がありつつ、この人にしかないセンスがますます光っていく感じ。天才。天才だ…。

・『いてもたってもいられないの』(ばったん/祥伝社/フィールコミックス)
「女の性欲」をテーマにしたオムニバスとのことながら、「性欲」そのものというより、「だれかとからだでつながりたい」想いのお話たちだった。今作も細部まで美しい。

▼書籍
・『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(塙宣之/集英社新書)
ハマったり深く知りたいと思うととりあえず本を読む人間なので、つい。聞き手の中村計さん、Numberの芸人インタビュー記事なんかも担当されていて、なんというか、とても信頼のおける書き手さんだなと感じる。

・『一度きりの大泉の話』(萩尾望都/河出書房新社)
やっと読んだ。一気に読んだ。これは改めてどこかで書きたい気もするので軽めに。内向型の萩尾先生と外向型の竹宮先生、と単純に図式化してしまってはいけないけれど、そういう考えを頭に置きながら読めば、一見不可解に見える、(萩尾先生が記述されている)竹宮先生の言動には何も違和感はなく、それはその時点の、お二方それぞれにとっての、まぎれもない真実だったのだと思う。外に外に行ける人は、過去に執着しない。その性質は、本人にとっても周囲の人にとっても、プラスに働くこともとても多い。けれど、そういう人のひとつの言動が、内向的な人間にとっては、癒やせない深い傷になってしまうことがあるのだ。その感覚が私はとてもよくわかる。
そしてお二方の成し遂げられたことは表面だけ見たら近そうに見えるけれど、少し触ればまったく異なる。それは、作品を読んでいる人間はみんな感覚的にわかっていることだったろうけれど、ご本人があえて明文化されたことには、ある種のスッキリ感があったりもする。

▼テレビ
・「まんが未知」5月5日放送回
錦鯉まさのりさん×のむらしんぼ先生後編は、作画の様子から完成作品披露。相性バッチリの素晴らしい組み合わせでした。これからもwebに強い発信力強い作家さんだけじゃなく、いろんな作家さんを取り上げてみてほしいな。

・「アメトーーク!」5月6日放送回
「ずっと仲良し芸人」。タカトシと一緒にまさのりさん出演。この間まさのりさんがロンハーにひとりで出ていた時はハラハラしてしまったが、今回は安心。意識しない自然な言動でがっつり笑いをさらってしまうまさのりさんの力が遺憾なく発揮されていたのではないだろか。タカトシからまさのりさんへの感謝の手紙、普通に涙出てしまった。最後もまさのりさんきっと泣きそうだったのではないかな、ゴッドファーザーで笑いにできて良かったね。

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