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読んだ観た聴いたもの感想ざっくり書く 2021年7月5日~7月11日

▼マンガ
・『秘密 season 0 10』(清水玲子/白泉社/花とゆめCOMICSスペシャル)
「悪戯」編完結。かつて救えるはずだった子を、「子ども」を盾にした悪魔たちのために救えなかったカウンセラーの女と、絶対性のある悪を湛えた少年・光。両者の死というつらい、けれどこうするしかないだろうなとも思える幕切れ。そして酷なドラマに絡む薪さんの血の通った人間らしさと、その薪さんと青木のどこまでも特殊な関係性の描写。陳腐な言葉だけれど清水先生も天才だよなあ。舞ちゃんが心配ですね。

・『かげきしょうじょ!! 11』(斉木久美子/白泉社/花とゆめCOMICS)
演技の実習・続く。指導どおりの演技をすること、求められることを達成すること、その中に自分だけの個性を、スター性を、どうやって反映していくのか。と書くと、これも普遍的なテーマな気がするな。番外編も良かった。「やりたいこととか夢とか、ない人のほうが多い。あるんだったら走らせてあげるべき」。

・『やわ男とカタ子 6』(長田亜弓/祥伝社/フィールコミックス)
物語の焦点はふたりの初体験へ。そして藤子は小柳さんの元カレと接近。いろんなドラマの作り方があるなあと思う。それにしてもどうしてもこの作品は藤子に自分を重ねてしまうけど、見た目や声に可愛げがない分、態度が可愛かったり、料理ができたりというバランスが女性マンガのヒロインにはやはり必要なんだなあ。

・『AV女優ちゃん 2』(峰なゆか/扶桑社)
2巻も生々しい面白さ。「障碍者はAVに出られない」などのチクリとする問題提起もさりげなく。性表現の自主規制の歴史も興味深かった。巻末の対談では小学生の頃からマンガを描いていた話が出てきて、やはり、これはちゃんと「マンガが上手い人、長年ちゃんと描いている人」の技術よなあ、と思った。
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創作ってむずかしい。

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