読んだ観た聴いたもの感想ざっくり書く 2021年9月13日～9月19日

▼マンガ
・『紙一重りんちゃん　1』（長崎ライチ／KADOKAWA／ハルタコミックス）
長崎ライチさんひさびさの新作。『ふうらい姉妹』の時ほどビリビリに尖ってる感じはない気がするけど、奇妙としか言いようがないセンスは健在。リッチな装丁も含め、待っていたファンのための作品、という感じ。

・『明日、私は誰かのカノジョ　8』（をのひなお／小学館／裏少年サンデーコミックス）
ホスト編完結。ソフトランディングで良かった。

・『果ての荒野でバカンスを』（赤河左岸／リブレ／ビーボーイコミックスデラックス）
いいタイトル。Kindleのセールきっかけで購入。ハイセンスな表紙イメージのままのふんわりBL風味、くらいの短編集。リブレレーベルも幅が広い。SFエッセンスがあるところは萩尾チルドレンなのかなという気もしつつ、直接的に影響しているのはどちらかというとたぶん80年代以降の白泉社系なのだろうな。良い作品でした。

・『重版出来！　17』（松田奈緒子／小学館／ビッグコミックス）
ああ、長く読み続けている作品、これもあったな。17巻は伯くん担当に戻る黒沢ちゃん、「ピーヴ」アニメ化、オリジナルエピソードをめぐるクリエイター同士のコミュニケーション。ここは偶然にも『【推しの子】』と近いことを描写していたのだな。そして伯くん父の死。
この作品が始まったばかりの頃の私は編プロに勤めていて、大手出版社の驕りを感じて素直に受け止められなかった。その後、マンガ業界全体にふんわり関わる仕事をしていた時は、「とはいえ」という気持ちはありつつも楽しく読んでいた。そして今はまた、「単行本を売る前提でいろんなプロモーションを動かせるのうらやましい」になっている。

・『Shrink~精神科医ヨワイ~　6』（月子,七海仁／集英社／ヤングジャンプコミックス）
アルコール依存症編完結、かわいい保健師さん登場、産後うつ編突入。ほんとうに、ちょうどよくふんわりした作品だよなあ。理想だ。

▼小説
・『彼女は頭が悪いから』（姫野カオルコ／文藝春秋）
前々から気になっていた。Kindle unlimitedで読了。モデルとなった事件のことは正直あまり覚えていない、ということは、あまり関心がなかったのだと思う。つらかった。つらかったけれど、教授が善の人で良かったし、救いがあって良かった。「リアル」「生々しい」と感じられる要素がなく感情移入はしなかったがヒリヒリしながら読んだ。女性として認識される女性には厳しい世界だな。初めて知る言葉がいくつかあり、即辞書に飛べるKindleの便利さと、この年齢で語彙が増えるのがうれしい。小説もやっぱ読まないとな。

▼映画
・『アナザーラウンド』
「血中アルコール濃度を0.05%に保つ実験」をする、冴えないおじさん教師たちが、それを経て良い体験をしつつ、取り返しのつかない傷を負う。感想が一言であらわせない感じは『ジョーカー』を観た時の感じに近かった。スタイリッシュで、抽象的で、苦くて、かっこよかった。

▼テレビ
・「お笑い実力刃」9月15日放送回
バイきんぐ特集に錦鯉がゲスト。バイきんぐのコント、しみじみ面白いなあ。隆さんが作家的なことをやってる話自体はロンハー、アメトーークでもちょこっと出てはいたけどここに来てがっつり触れられる。しかし、これだけ小峠さんやシショウにハードル上げられて隆さんも大変だと思っちゃう笑。錦鯉の漫才は「おいっこ」のちょい長尺「わかってたよ」エンド版。

・「ペアキュン！」9月16日放送回
お笑いコンビの結成秘話をイケメン俳優主演でドラマ化、という謎の企画。錦鯉の結成秘話が恋愛ドラマになるのは自然オブ自然でしたね。関係性は微妙に違う気がしたけど。いやぜんぶ違うんだけど。そもそも知らんけど。

・「有田Pおもてなす」9月18日放送回
錦鯉は「通販番組」。あ、これこの番組ではまだやってなかったんだっけ。みたいな感想になってきた。「魚民中野店」が「中野の居酒屋」になるとンン～ッてなっちゃうな。それより今回のメインはもちろん、オンバト復活企画。往年のオンバト芸人はもちろんおなじみのみなさん。ネタが達者で楽しかったのはもちろんだが、それよりオープニングや高山アナやあのまんまのフォーマットのエモさが勝った。10代後半の自分が夢中で見ていた番組の持つエネルギーよ…。

▼配信ライブ
・「渋谷うたの日コンサート」9月16日＠渋谷マウントレーニアホール
会場でのこのライブには何回か行った。今回は筋少ギターズがゲスト。平日だったこともあり、現地は諦めてしまったが、ありがたく配信を拝見。ROLLYさんのエンターテイナーぶりはいつ見ても驚かされる。良いセッションだった。「13階の女」を聴いて、すかんちのことを思い出して、ちょっと泣いた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

今週はいっぱい書くことがあった。
次の週末にはちょっとした検査がある。何もなければよい。何もないと信じる。とりあえずは。