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読んだ観た聴いたもの感想ざっくり書く 2021年8月2日~8月8日

▼マンガ
・『明日、私は誰かのカノジョ 2~7』(をの ひなお/小学館/裏サンデーコミックス)
買ったまま積んでいた作品。ちょっと読んだ方がいいな、という感じになってきたので手を付けて、まんまと一気読み。類型的にならない繊細さ、生々しさ。きっと若い子からの共感を呼んでいるのだろうし、共感はしない層は好奇心と、キャラクターへの愛着で惹きこむ、すごい作品。

・『思えば遠くにオブスクラ 上・下』(靴下ぬぎ子/秋田書店/A.L.C.DX)
靴下ぬぎ子さんは、コミティアで存在を認識していた作家さん。商業での前作は未読だったのだが、今作は印象的なカバーデザインに惹かれて手に取った。導入部分は『ベルリンうわの空』『ねこと私とドイッチュラント』あたりをどうしても思い浮かべてしまったのだが、読み進めていくうちに物語は思わぬ方向へ掘り進められ、やがてタイトル回収につながっていく。とっつきやすい入口から、人のいろいろな「特性」にもテーマとして焦点が当てられ、さらにはかなりアート的、思索的に展開していくのは面白かった。長く続くとついていけなくなる読者も多く出てくるタイプの作品だと思ったので上下巻で完結はちょうどいいサイズ感だったのかなと思う。

・『CALL』(朝田ねむい/オークラ出版/eniguma comics)
数少ない、BLジャンルでの大好きな作家さんである朝田ねむいさん、ひさしぶりの新刊。よろこびと同時に、オークラ出版さんってご健在だったのだなあという感慨が。ちょっと仕事でこのジャンルにも触れるようになった今、このシンプルな設定で成り立たせられる編集部がうらやましいな…と思ってしまう。と同時に、作劇のテクニックがこの方はやはり優れているなあ、と。

▼ドラマ
・『全裸監督』シーズン1 1~4
ずーーーーーっと迷いつつ加入していなかったネトフリに、なんとなく初めて加入。出力はテレビ(Fire TV stick)なのだが、ベーシックでも別に気になる画質ではない。で、まあ、気になっていたこの作品をとりあえず。ここまでの感想としては、たしかにキャッチーで面白い。村西氏が監督としての能力に目覚める過程が謎だなあと思ってしまうのだが、そういうところをガチガチに固める必要もあまりないものなのかな。原作がそうだということなのかもしれないけど。

▼展示
・漫画『もしも東京』展(東京都現代美術館)
松井優征さんの都庁ロボ、太田垣康夫さんのエッセイ、昌原光一さんのジオラマ江戸東京比較絵図、市川春子さんの作品あたりが印象深かった。
せっかくなので、ついでに企画展の横尾忠則氏の個展も見てきた。圧倒されるエネルギーは感じたけど、現代美術はやっぱり私は根本的に得意じゃないなあ、と改めて実感してしまったな。

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・面白いマンガを読むと、この物語に編集はどんなふうに関わっているのだろうか、と考えてしまう。
・来週(今週)、2回目のワクチン接種がある。いろいろ悩ましいところではあるが、接種2週間後までは本格的に外出を控えようかなと思っている。

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