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S/4 HANA化の時にどうやってDXを実現すればよいのか?

こんにちは。fumofumo(ふもふも)です。
こちらの記事は「chillSAP 夏の自由研究2020🌻」の8/20の投稿記事です。

私、うどん県からこつこつと自社グループ会社のS/4 HANA化を推進しております。さて、今回のblogのテーマは「S/4 HANAでのDX(デジタルトランスフォーメーション)」です。

【このテーマを選んだ理由】
皆さんは、ユーザ企業にS/4 HANA化のメリットを説明する時にどのようなことを伝えていますか??
私は以下のような事を伝えることが多いです。
・10年以上使用した基幹システムを見直すタイミングは今しかない。これからの時代にフィットしたシステム構成にする必要がある
・それは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応できるようにすることである。
・ただ、具体的なDX事例はありません。。。

これじゃぁだめだよね。DX(デジタルトランスフォーメーション)を実例使って説明できないとコンサル失格だよねってことで、このテーマを選択しました。

【DX(デジタルトランスフォーメーション)の理解を進めた方法】
① 経済産業省が出しているDXレポートの再確認
② 書籍「進化するデジタルトランスフォーメーション」を読む

【①  経済産業省が出しているDXレポートの再確認】
やはり日本人ならまずは、ここから再確認

このレポートは以下のような位置づけ。
※以下経済産業省のHPより抜粋
経済産業省は、我が国企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現していく上でのITシステムに関する現状の課題の整理とその対応策の検討を行い、『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』として報告書を取りまとめました。

復習したい方、まだ見たことない方はこちらからどうぞ。サマリー、本文、簡易版の3つあります。

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html 

まず、DXの定義は以下とあります。
↓↓
将来の成長、競争力強化のために、新たなデジタル技術を活用して新たなビジネス・モデルを創出・柔軟に改変すること

WIKIによると、デジタルトランスフォーメーションという言葉が世の中に初登場したのは2004年のことのようです。
↓↓
デジタルトランスフォーメーションの用語の初出は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した。彼は「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と定義
https://ja.wikipedia.org/wiki/デジタルトランスフォーメーション

ITで人を豊かにするということかな。

このHPもすごくわかりやすくDXを説明している。

https://monstar-lab.com/dx/about/digital_transformation/

【② 書籍「進化するデジタルトランスフォーメーション」を読む】
この本は、SAPジャパンの社員が執筆している本です。
すみっこさんのblogでも紹介されております。
https://www.sapsumikko.jp/entry/2020/03/11/book-beyond-2025

この本は、SAPジャパンの社員さんが、世界や日本の先進的取組に着目し、日本における適用を考察していると序章に書かれており、今回のテーマにぴったりですね。Youtubeにも事例ごとに3分前後に動画あり、さくっと見れます。

書籍は、全5章に分かれており、第1章がエネルギー・環境問題から始まるあたり、DXで重要なポイントは経済のみではないということが伺えます。
ところどころに、S/4 HANAを軸としたシステム構成図があり非常にわかりやすいですね。
2つ本文より事例を抜粋します。


<事例① スイス連邦鉄道(以下SBB)の事例>
スイス連邦鉄道(SBB)における持続可能な電力供給のためのスマートグリッド

https://www.youtube.com/watch?v=wTbxhhnRy5o

SBBはスイス国内で、旅客と貨物の輸送を行っている。CO2の排出が少ない電車・電気機関車を推奨しており、今後もその割合を増やすそうだ。そんなSBBの喫緊の課題は、再生可能エネルギーの割合を現在の92%(本の執筆当時かな)から100%とすること。SBBはこの実現のために、発電所の建設などのハードの設備投資ではなく、ソフトウェアでの解決を選択。具体的には、電源のピーク時に車両の暖房温度を下げるという方法。SAP社は2016年よりSBB者を支援していて、この件ではSAP HANA Streaming Analyticsを利用して実証実験をしているとのこと。

供給側ではなく、需要で電源をコントロールするという新たな考え方ですね。環境への配慮や持続可能な社会の実現は、DXの重要なファクターですね。


<事例② イリノイ州の事例>
イリノイ州のデジタルガバメントへの挑戦

https://www.youtube.com/watch?v=kh7FIib1SHE

こちらは、行政の事例。
イリノイ州は、1970年代に構築したシステムを改修しながら使っていた。
しかし、このままではいけないと問題意識を持ち、以下3つをゴールとして定義。
・経済的に発展することで革新的な企業をイリノイ州に惹きつける
・行政変革を行い、業務効率とその効果を向上させる。
・州の競争力を高める
イリノイ州の場合は、そもそもレガシーからの脱却をまず進め、加えて以下のような先進技術の適用もパイロットで進めたようだ。
・RPAによる自動化(SAP導入タスクの自動化、入金消込の自動判定)
・モバイルアクセス(市民向けインターフェース、職員向けビジネスプロセス管理)
DXの具体的な成果としては、「道路に設定したセンサー情報、保守トラックで撮影した画像情報を活用した効率的な高速道路の保全」「市民とのモバイル端末によるコミュニケーションの増大」など
書籍では、日本への適用時の考察も記載されているが、日本の行政サービスに関しては、法整備は整ったので後は、国民志向のサービスをデジタルコア上で構築するのみとしめられている。
法整備は整っているのね・・

【まとめ】

すべてを熟読したわけではないが、DX化で重要なポイントは3つ。

(1) 環境に配慮、持続可能な社会の実現は必須
(2)トップダウンでの推進が必要
日本の場合、行政は官民連携で進める。行政以外は、経営層を中心としたトップダウンでの推進がマスト
(3)テクノロジーの実現
やりたいことをどのテクノロジーで実現するか検討が必要。
当然、S/4 HANAはデジタルコアとして実績がある。

この考え方だと、経営層が動かないとだめってことになりそうだけど、それだと少しう受け身でつまらない気がする。いくら経営層に訴えてもささらないケースや、動けないケースもあるだろうし・・
となると、小さなことでもよいからITでの成功事例を積み上げていくことは大切な気がする。そのためには、SAPの最新技術に触れ行くのは結構近道な気がする。ふっと今思いました。

【最後に】
blogを書くのって大変ですね。テーマ選定を結構悩みました。(画像は家で考えていた時の他のテーマ候補です。)この歳で自由研究をすることになるとは想像していませんでした💦子供たちの自由研究を厳しく指導するのはやめようと心に誓いました笑
初めて、blogを書きましたので、お作法でNGありましたら、こっそり教えてください。

長文へのお付き合いありがとうございます。
では、またSAPの何かのイベントでお会いしましょう!!