見出し画像

『天空の贈り物展』写真・映像展へ行き、つながりを感じる。

星空写真家のKAGAYAさんの『天空の贈り物展』横浜そごう美術館へ行ってまいりました。

Xで映像作品の動画を拝見して、これは体験せねばと。

まず映像作品から拝見したのですが、もう開始5分で涙・涙の感動でした。
無数の星が散らばる夜空、切り立つ山、流氷が浮かぶ冷たい海、たなびくオーロラ…。
映像は観覧席の手足にも届き、モルディブの海はあたたかく、一転して北欧の海は凍てつく冷たさを感じます。すごい没入感。

ときに危険で過酷なこれらの場所すべてに実際KAGAYAさんが訪れて、
時間を掛けて撮ったその一瞬をこうして共有してくださったからこの風景が観ることができた。

『この場所に行ってみたい』ではなく、
『この場所を私も体験した』という感覚になりました。

地球の生命はずべて繋がっていて、彼が体験したことを私も受け取った、というワンネスの感覚に包まれ感動とともに安らぎを感じました。

この感覚、今までは感じたことがなかったな、と。
存在はそれぞれ分離していて、自分も内と外で分離している。
そんな世界は、心休まる場所がなく、つめたい感じがしていました。この写真展をきっかけに、統合されたありたい世界にふれることができました。本当に感謝です。

鑑賞中に、ふと、将棋の羽生善治さんの対話本『勝負哲学』で語られていた、「深い集中に入り、これ以上行ったら戻れないかもな、という時がある」と言った趣旨の、所謂ゾーン体験のお話をされていたのを思い出しました。

そこはとても静かで、何もなくて、全てある、そんな感じではないかと思いを馳せました。

日常の隙間から、宇宙を覗く、
なんとなく、”宇宙”は世界の真理のメタファーとして。

『2001年宇宙の旅』でモノリスの中に入っていき、光の奔流の先に、白い部屋があるような。

展示された写真も鑑賞させて頂いて、これは星空というよりも宇宙を観ているのかもしれない、と感じました。
地球から観た宇宙、
宇宙の中の美しい地球。

『銀河のほとりで』ウユニ塩湖
まるで宇宙に佇んでいるようです。
ライティングも細やかに調整され、まるで発光しているかのように展示されています。

写真展示も陸・海・空と豊富で見応えありました。
会期は7/1までとのことで、機会があればぜひ。