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洋服屋と気まずさ

洋服屋ってなんか入りづらいし入ったら入ったで買うものがないとなんか気まづい状況に陥る。そんな余計な神経をすり減らす事をやめたいと常々思う。

自分がお客さんだったら特に私の店はなんだか入りづらいし勇気がいる。そんな中入りづらいお店に勇気を持って一度門を叩いてお店に来てくださったお客様には居やすい環境づくりを提供すべくゆるい空気を存分に晒していく。

その人、そのお客様にあった接客というのが出来ないと良い関係性は築けない。目では見えないその人の内面を察知する能力が必要である。中には接客を求めていないお客様もいるわけだ。

基本的に入店した際は明るい挨拶は基本であって、当店の場合いかなる場合でも「こんにちは」である。続けて「ありがとうございます」これは決まっている。こんな所までわざわざありがとうございますの意味で添えている。

その後は洋服を見てくださっている時間はお客様に預け、タイミングを探り世間話をする。お客様の状況によってはすぐ世間話を投入する場合もある。これは服を見るのに適した空気ではないと察知した場合。ほとんどの場合私は洋服の事を自分から売りに行かないし、いわゆる接客はしない。私の場合の接客は世間話である。

お客様にとって居やすい環境づくりを作る事が先決であると考え、町外れのお店なので混み合っている事は滅多になく貸切状態の時がほとんど。イコールお客様と1対1であることから気まずさは半端ない。

たとえ買うものがなくても来てよかったと思っていただけるトークは出来ない事はないと思っている。その場を楽しんで頂けたなら私はそれで最低限の役目を果たしたと思える。気を使わず気軽に行ける洋服屋を常に意識して快適な買い物空間の提供を第一優先に今日もお店を開ける。


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