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古いものに感じる魅力

何故だろう。新しいものも好きだけど古いものに感じる魅力。自分のやっている洋服もそうだし車や建築物、家具や看板だってそう。何十年も前に作られたものに今魅力を感じてしまうのは不思議である。

昔からずっと作り続けられていて今も変わらず作られているものもある。昔にしかなかったものももちろんあるしそれらを真似て作られた物も存在していたり。国が違い文化が違ったからこそその土地特有のデザインや道具が生まれ使われてきた。

時代を超えて愛されるものの根本には良いものを作るというその時その人の姿勢がなければ多分今の今まで残っていることはないわけでここが一つの基準になるような気がする。まずは良いものである事。そして憶測だけれどそれが当時流行にならないこともあるのかもしれない。

一度注目をドバッと浴びてしまった流行物は時が経つと古い、古臭いイメージになりがちである。作られた当時は特に日の目を浴びないくらいの人気で数もそこまで多くないとかデザインも尖らず溶け込むような物である必要がある気がする。

古民家カフェがここまで増えてきたのは今作り出せないその当時から生き絶えてきた建物のアジに魅力を見出し現代にない非日常的空間へと勝手に進化をしていたのかもしれない。今はもう新築で当時のような木造家屋が建つことは滅多にないけどそれは素晴らしい技術と共に生き残り希少なものへと価値を変えていった。

洋服はまず頑丈でなければいけないし生地もある程度の耐久性がなくては時代を超えていけない。そして定番品とも言えるようなシンプルなデザインでいなければならない。代表格はやはりデニムである。そして軍物、ワーク物。これらが時代を越えて愛されるのは納得である。

物が溢れている時代にすでにあったものを選ぶ選択肢は面白い。そして何かものを買うときには以上の点を踏まえて選択出来ると長い付き合いが出来るかもしれない。コスパの良い買い物である。良いものであること。飽きない事。流行物ではない事。シンプルである事(定番)は人間と長い付き合いが出来るプロダクトなのかもしれない。

そんな事を考えるとLevi'sやchampion、バブアーなんかもそうだろう。これからはユニクロや無印も、人類の主食であり定番となっている。流行を超えてみんなに愛される物で長く使えば使うほどアジが出て愛着が湧くものこそ時代を越えて愛されていくものになりうるのかもしれない。

Appleのように定番品を常にアップデートして作り続ける企業もその真逆にいるが同じ事なのだろうなぁと車を見ていると思ったりする。

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