つめたい

つめたいものが ぼくの体には流れている
その川のほとりで ぼくはよく
考え込んでしまう

長く平坦な道を歩いていると
どうして心が
軽くなるのだろう

坂の上から街を見下ろすと
どうして電柱が
背骨にみえるのだろう

ぼくは流れに指をひたして
ぼくは夜からの声におびえて
ぼくは目覚めぎわ しんから寂しくなって

川のほとりにいる 
自分を見出す
ぼくの体には つめたいものが流れている

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