よく効く薬もあれば、そうでないモノもある

ネットで良く見る陰謀論:

「××製薬が開発した新薬はあまり効果がなかったが、政治家に働きかけて無理やり認可させた」

政治家の圧力云々については分からないけど、何でこんなゴミみたいなのが認可されてるんだ?と思うような薬は結構あるので、昔は結構緩かったんじゃないか?とは思う。

新薬の認可に必要なのは大雑把に言えば「安全性」と「効果」

この「効果」は、

①その薬を使った場合と

②何も使わない(もしくは既存の薬を使った)場合の

違いを統計学的手法を用いて検討するわけだけど、例えば

・血圧の下がり方が①の方が〇mmHg大きかった

・「痛みが楽になった」と回答した人が①は②より○%多かった

・ステージ4の□□癌の人の平均余命が①は②と比べて〇ヶ月長かった

というようなデータが使われる。

極端な話、この〇に当てはまる数字が「1」でも、統計学的有意差があるなら「効果があった」という事になる。

そして、その結果をもって新薬として認可するか否かは専門家の方々の判断だ。


と、ここまで書いたところで、経口コロナ薬開発の件で某製薬会社がやらかしてくれていたという情報がネットを賑わせていた。

詳しくは省くけど、本来のデザイン通りに有効性を判定したらイマイチだったので、判定の方法を変えてみたらいけるんじゃね?って禁じ手を使ったとの事。

審査する専門家がこれをちゃんと見抜いて(というかすぐわかる)ダメ判定となったわけだけど、令和の時代に、仮にも老舗の製薬会社がこんな事やってるなら、昔はどうだったんだろう?と思っちゃう。

陰謀論者を元気付けないでくれ>某製薬会社

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