とても"謎"が好きなので

この記事は謎解きとかマーダーミステリーとか楽しいものを語りたい Advent Calendar 2019の13日目です。

fumiといいます。昨年度までreturn 0;という団体に所属していましたが、3月で無事卒業しまして現在いろんなところでいろんなことをさせていただいています。
とりあえず最初に、今年は東京でメモリブレイクとかいう75分公演を行いました。なぞこさんや様々な方々、参加していただきありがとうございました。この場を借りて感謝申し上げます。75分って短いでしょう?

さて、昨年は謎の作り方について書きました。謎はタイトルから作れる。
今年はどうしようかなぁって考えてたら決める前に登録してしまったので、自分の好きなことを好きなように書くことにしました。昨日の記事で片仮名さんが「謎クラはパズル、ボドゲ、音ゲー、TRPG、演劇、SCPなどもお好き」ということを書きました。私も例に漏れません。しかしそれよりも好きなものがあります。ええ、もう大方予想通りでしょう。

そうです。私は謎が好きなんです。
なんで?と聞かれたらめちゃくちゃ困るんですけど、数年前に誘われて以来、人生最大級にハマってしまい、解く側だけでなく、紛いなりにも制作側にもなりました。あっ"謎を千切っては投げてる人"とかいわない!おこっちゃうぞ!

ただ、こうして謎と付き合っていく中で、最近私は一つルールを決めて解くことにしています。
それはメタ読みをしないことです。前置きが長くなりましたが、今回はそういうお話。

ですがそもそも前提として、メタ読みが人類悪だとは一切思っていません。
私もさんざんインクをこぼしたりした身ですし、別にそういうのも謎の一つの形と思ってます。そういうのはいいんです。
そもそもメタには下の3種類あると思っています。
・想定されたメタ(ex:"インクこぼした"ということが謎に含まれている)
・答えのメタ (ex:Answer Sheetに埋まっている文字から残りを類推する)
・解き方のメタ(ex:指示はないけどこの色無視すると解きなおしができる気がするなぁ)

想定されたメタは上述の通りです。だってそれが想定されているんだもの。
答えのメタは持ち帰り謎などならやりたくないです。制限時間がないのですから、のんびりじっくり考えます。でも公演型なら、チームですし、私も成功したいですから、少しはやることもあります。
一方、解き方のメタは本当はなにがあってもやりたくないです。でも本当に時間がなかったり、誰かが「えいっ」ってやってしまったら悲しい気分になりながら解いてるのを見てます。ちなみにそうなると私は話についていけなくなってポンコツ化します。

なんでこんなことを考えたかというと、私が謎制作を始めて意識することにも繋がるのですが、恐らく人が「面白い」って思う対象は
・予想だにしていないギミックが襲い掛かってきたり
・思った以上にくだらない(誉め言葉)ことになったり
・「お前マジ?それ本気でやっちゃったの?」みたいなもの
・怒涛の伏線回収があったり
とかじゃないかなと思ったからです(当社比)。

これを総合すると、「思考回路の斜め上から殴られる」と面白いって感じるんじゃないか?って最近考えたのです。要するに、私は少なくとも"想定外"を突き付けられるのが好きなんじゃないかと思います。

だからこそ、メタって勝手に飛ばしたりしてとりあえず答えが出て...みたいなことをしてしまうと、その機会を失ってしまいそうで(実際に失うこともあって)凄くもったいなく感じるようになりました。
また、製作者側からしても、「こういうところに伏線敷きまくったから拾ってくれ~~~~」って思って作っていても、ガン無視して解かれるわけですからそれはもうすごい悲しい気持ちになります(なった)。
そんなわけで解くときも目には見えない製作者の意図通りに解くことを意識した結果、メタ読みをしないようになっていったわけですね。
ちなみに製作者の意図をくみ取りながら解くのはとても面白いですよ。解けた後解説やヒントページを見返しながら「はいここの一言天才of Genius」「これやりたかったんだなヤバい神じゃん」「この発想プロプロのプロでしょ」とか言ったり、実際製作者と会って話をしたりするのは最高に楽しいです。皆さんも機会があればぜひ。

もちろん色んな人がいるわけですから、いろんな楽しみ方があるでしょう。なので、私も他の人の邪魔にならない程度に楽しみたいなって思います。私は謎は好きだから、一回しか楽しめない謎が好きだから、その一回を最大限に楽しみたいなって思って過ごしています。
一度しかできない非日常を最大限に楽しんで、一度しかできない体験を思う存分楽しんで、そうやってまた謎に埋もれながら、私もまた何か生み出していきたいですね。


あ、言い忘れていましたが、この記事は今年にちなんで2019文字に設定してあります。

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