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金田一少年の事件簿シリーズ
原作:天樹征丸 作画:さとうふみや 出版:講談社
こんにちは、今日の書評を担当する明太子です。
皆さん金田一少年の事件簿をご存知でしょうか?スケベでおバカな男子高校生が実は高IQの天才で、連続殺人鬼、高遠遥一の仕掛ける殺人舞台を解き明かすというものです。
同じ少年誌に掲載されているミステリー物という点で名探偵コナンと比較されたりするのが多いかなと思います。しかしコナンはラブコメアクションミステリー、こちらはラブコメミステリーという違いがあります。
ところで、皆さん何かしらの作品に触れる時、なんかこの絵、すっきりしているな、とか爽やかだなとか、そういった感覚を得ると思うんですけれど、この金田一少年の事件簿を読んで一言で表すとどうなると思いますか?
「ねっちょり」です。どうしてねっちょりか死体の描き方がねっちょりしているんです。
例えばミステリーでは死体発見時や解決シーンが盛り上がるところですよね。コナンでも大ゴマが使われます。しかし金田一は大ゴマ所ではありません。
見開きです。見開き1ページ使って死体を描くんです。もちろん書き込みもその分多くなります。それほどまでに死体をねっちょり書き込むのです。しかも、派手に血を飛び散らせて、いかにも死体感を出すのではなく、鼻血が出ているとかどこか品のある死体なんです(?)芸術的で美しくさえあります。
これも金田一少年のライバル、永遠に交わりはしないが常に同じ道筋をあゆむとされる犯罪芸術家、高遠遥一のプロデュースする犯行だからですね。
ちなみに犯行動機もめちゃくちゃねっちょりしているので、そちらはぜひ読んでねちょねちょ感を楽しんでください。
50日目担当、3年、明太子
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