外も中も楽しめる本
みなさんこんにちは。本日の書評を担当する飛鳥です。
私事ですが、大学生活ももうすぐ二年目に突入します。時が経つのは早いものですね…
この書評も、今日で90日目になるようです。
さて、本日ご紹介するのはこちら。
『過ぎ去りし王国の城』宮部みゆき KADOKAWA
まずこの本を見た時に、パッと目につくのが表紙の精緻な黒板アート。
この絵は一人の女子高生が実際に黒板に描いたもので、YouTubeで簡単なメイキングを見ることができます。
最後にリンクを貼っておくので、良ければ見てみてください。
話の区切りごとに、この美しい絵が少しずつ消えていく挿絵があり、それも幻想的で魅入られてしまいます。
表紙が綺麗な本って、つい手に取ってみたくなりませんか?ちなみに私は表紙買い常習犯です(笑)
一枚の絵の中に入って冒険する、というよくありがちなファンタジー…かと思いきや、社会問題やサスペンス要素も多分に盛り込まれているという贅沢な一冊です。
絵の塔に閉じ込められた少女と、現実世界で起きた失踪事件。その関係とはいったい…
読みやすいのに深い。
そんな小説を求めている人に強くオススメしたい物語です。
それでは、また新年度にお会いしましょう。
『過ぎ去りし王国の城』イメージビデオ
https://youtu.be/wFxZNt7bURg
honto
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041028360
皇學館大学 1年 飛鳥