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生涯付き合う友人を

【政と源】
三浦 しをん(著/文)
発行:集英社

どうもしょぼんです(´・ω・`)

今回は私が1番最近に読んだ本についてお話しようと思います。


このお話の主人公は
2人合わせて146歳のおじいちゃん達です!

前回の書評から引き続いて老人が主体の本です。

作品の映像化、実写化というものには毎回複雑な気持ちをもっている私ですが、この作品は私の中で全力で映像化して欲しいランキング1位です。

主人公の国政は元銀行員、幼馴染の源二郎はつまみ簪職人です。この作品は2人の生き方と考え方の違いを楽しむ話となっています。国政は仕事一筋で生きていた為妻が家から出ていってしまい、1人で生活しています。一方源二郎は妻に若くして先立たれましたが、やんちゃな若い弟子と楽しく日々を送っています。
生真面目で少々頭のかたい国政と
職人気質で豪快な源二郎は
全く気が合わないのに、戦前からずっと一緒にいます。家族よりも長い時間を共にすごした彼らだからこそわかる事があるし、独特の雰囲気があるものです。

ただの幼馴染じゃなくて、戦前から幼馴染のご老人ということが大事なポイントです。

喧嘩しても素直に謝れない…。
なぜならおじいちゃんだから。

現代では考えられないような思想が出てくる。
なぜならおじいちゃんだから。

幼馴染の手料理は1発でわかっちゃう。
なぜならおじいちゃんだから。

数日姿を見なかっただけで心配になっちゃう。
なぜなら!おじいちゃんだから!!!

妻も娘もいない寂しい部屋で台風の夜を過ごす国政。その瞬間、激痛が走った。
ぎっくり腰になってしまった国政の運命やいかに!!!!!

私見なのですが、女性の作者さんは男性の友情を、男性の作者さんは女性の友情を美しく描くように思います。どちらの友情も形が少々異なるだけだとは思いますが確かに男性の友人関係の方が豪快で楽しそうだというイメージがあります。
隣の芝生は青く見えるものですね


ふみくら倶楽部 3年 しょぼん

https://honto.jp/netstore/pd-book_25731433.html

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