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【#J2推し 企画参加その後】「北関東ダービー」が個人的に衝撃的な感動の試合だった

前回の記事で「#J2推し」企画に参加したところ、たくさんの水戸ホーリーホックサポーターからホーリーホックの魅力について教えていただき、その熱意に打たれて最終戦のチケットを申し込んではおりますが、「秋葉監督とホーリーホック」の試合を見ることができるのもあとわずか、と思ったらアウェー戦にあたる栃木SCとの「北関東ダービー」もやっぱり見てみたくなって、急遽当日券で観戦しました。今回は、そこで起こった個人的なある「奇跡」に関して記事にしてみたいと思います。


前回の記事で、「まだサッカーチームとしての水戸ホーリーホックの魅力には気づききれていない」と書いた。だから、カンセキスタジアムとちぎで行われた栃木SCとの「北関東ダービー」を観戦するにあたり、個人的に決めていたことがあった。それは、「サッカーチームとしてのホーリーホックの魅力を発見するために、今回は選手のプレーや戦術などをしっかりと見よう」ということだった。そこで、自分の中で思わず惹かれてしまうような「推し」選手が見つかったらよいなとも思った。

そのため、今回はボールポゼッションや試合展開に注目していた。ボールポゼッションはややホーリーホックが優位か、しかしながら、どちらのチームも安易なロングボールに頼ることなく、パスサッカーを展開しているように思えたし、ポジショニングに関しても誰しもが走りながら考えて行っている。プロになるような選手でなければできないことだ。

また、フィールド上の選手一人ひとりが、基礎力に基づいたトラップやパスを試合の中で発揮していた。ここまでナチュラルに基礎のしっかりした技術を試合で発揮できるのもプロの為せる技である。サッカーを始めた時から今日に至るまでの鍛錬の賜物だ。両チームともパスに関しては、通せるか通せないかのところを狙うからこそ攻守が入れ替わる接戦だったと感じた。何より、両チーム、ボールに対する凄まじい執着心があった。流石は「北関東ダービー」だ。

しかし、最初の2点は栃木SCが見事だったと言うしかない。チャンスをしっかりものにできることができるのも、スポーツにおいては試合の流れの中で大事なポイントだ。

それでもホーリーホック側は選手はもちろん、サポーターも諦めていなかった。2-0は心理上重い。その中で、チームはしっかり1点を返し、前半を2-1で折り返した。

ところで、序盤に書いたように、今回はホーリーホックをより好きになれるよう、選手のプレースタイルや試合展開に注目しながら観戦していた。その時に、自然に考えていることがあった。「ホーリーホックには、ネドベドみたいにスタミナが売りのMFはいるのかな、ロシツキみたいな司令塔はいるのかな」…と。

筆者はEURO2004前後のチェコ代表が大好きだった。バロンドール受賞のレジェンドであるネドベド、「チェコのモーツァルト」と称されるロシツキ、後に怪我からヘッドギアを装着してプレーしていたGKのチェフ、「チェコの巨人」コラー、そして新星バロシュ…当時4-1-4-1の布陣を敷くチェコ代表を熱狂的に応援していた。EUROで優勝も夢ではないと思っていた。

忘れられない試合がある。それが、EURO2004のチェコ対オランダの試合だ。グループDはチェコ・オランダ・ドイツ・ラトビアと強豪が揃うグループ。どこが勝ち抜いてもおかしくなかった。チェコ対オランダの試合は、当時東京に住んでいたため都内のサッカーバーで観戦し、チェコの健闘を祈りながら観戦していた。

その試合もオランダに2点リードされていた。そこからチェコの反撃が始まり、気づいたら同点、そして逆転し、3-2で勝利した。そこで同点ゴールを決めたバロシュは、決勝トーナメント準々決勝のデンマーク戦で2点を決める大活躍でチェコは快勝。バロシュは一気にスターダムにのし上がった。その後チェコ代表が準決勝でギリシャに負けた時には本気で大泣きした。EURO2004はホスト国のポルトガルをも決勝で下したギリシャが優勝した。

今回の栃木対ホーリーホックの試合も2-0からの2-3だ。EURO2004当時のチェコ代表を思い出しながら見ていた試合で、内容は違うものの、まさかEURO2004当時のチェコ対オランダのような2点ビハインドからの3点獲得での大逆転劇を目の前で見られるとは思ってもいなかった。そんなの個人的には、自分にしか起こってないことだけど「奇跡」だ。アウェー戦でも、いや、お互いに絶対に負けられない「北関東ダービー」だったからこそのサポーターのボルテージMAXの応援を受けての大逆転だったのかもしれない。今回でホーリーホック戦を見るのは3回目だったが、いつもの熱い声援はさらに熱い応援だったと感じた。0-2でも諦めることなく応援するホーリーホックサポーターの姿に一番感動した。間違いなく確実にホーリーホックサポーターのファンになった。私でさえ感動して泣いた試合だ。サポーターの皆さまであればなおさらではなかっただろうか。筆者の中だけの「奇跡」を起こしてくれた水戸ホーリーホックに心から感謝したい。

今回の筆者の「一枚」。ホーリーホック勝利を選手やスタッフ達と一緒に喜ぶホーリーくん。今回の試合で感じたのは、栃木SCのトッキーも含めてチームのマスコットキャラクターの役割もとても大事だということだった。試合前のトッキー対ホーリーくんの3本勝負のイベントで両サポーターを盛り上げるといったことだけでなく、時には相手チームのチアの子どもたちと触れ合うこともあると知った。栃木SCのチアの子どもたちとハイタッチしているホーリーくんの姿にほっこりした。また、トッキーもホーリーくんもサポーターに対して全力で対応していた。

また、実は住んでいる場所が水戸より宇都宮の方が近い筆者だ。栃木という土地にも強い思い入れがある。今回はホーリーホックの勝利で終わった試合だが、今後も「北関東ダービー」は続いていく。また今回のような熱い「北関東ダービー」を見るためにカンセキスタジアムとちぎで栃木SCのホームゲームを観戦したい。

#J2推し


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