宇宙は人間に何をさせたいの


宇宙は人間に何をさせたいの、ってずっと考えていた頃があった。
生き物って、どんなに苦しくても生きることを選んで、ひたすら繁殖して進化する。それを繰り返すからには、何か目的があるんだろうか。この果てには、一体何があるんだろう?

このまま文明が進化して、宇宙の最果てに辿り着いたらタコみたいな宇宙人が扇子で出迎えてくれて、おめでとう! ここがゴールでありますよ~と
歓迎会が始まり、そのままスタッフロールが流れるんだろうか。インテリジェント・デザイン説とか信じてないけど、何となくこの生のカタルシスを求めてしまう。

けど最近になって、やっぱりそんなものないなと気づいた。
というのも、生き物は「次の世代に繋ぐための行為そのものに、快感を覚える」ようにプログラミングされているだけだと悟ったからだ。


①柔らかい布団で熟睡しているとき
②めちゃくちゃ美味しいものを無心で食べているとき
③鬼のようなアクメが決まったとき


これらは三大本能であり、③なんかはそのまま繁殖行為なのでとても分かりやすい。①②は直接かかわってないように見てるけど、やはり子供を産んで育て守っていく、または弟子や後輩を一人前にまで指導していくにあたっての健康基盤となるため、とても重要だ。

面白いのは、三つとも次の世代のための行為に繋がってるのに、実際それらを行っている最中はそんなことは微塵も考えていないところだ。一風堂のラーメンを食べながら「俺はこの麺を糧とし、将来子供が生まれたらしっかり育てるための土俵とするぞ!」などと意気込んでいる男子学生がいたらカウンセリングを免れないだろう。

何か新しいことを始めようとするとき、自分が決めたゴールから逆算するか、手当り次第でいいからその瞬間ごとを夢中で楽しむべきか、とよく話題になるし、実際悩んだりもする。さっきの話に則ると「自分が面白いと思ってやってたことが、いつの間にか周りの人のためにもなっていた」っていうほうが、ずっと楽しくて生の本質に近いのだろうなと思う。


ただ、現代人がやってることって本能とかけ離れた次元だからずっと難しい。なんでもそうだけど、面白くなってくるまでが本当に大変なんだよなぁ。「最初はつまんなかったことが面白くなってくるまで」についての話は
、眠くなってきたのでまた別の項で考えようと思います。


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