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「エスノメソドロジー 人びとの実践から学ぶ」 

前田泰樹・水川喜文・岡田光弘 編  新曜社

読みかけの棚から
読みかけポイント:最初の方だけ…らしい。

先週借りた「エスノメソドロジー」の最初の方だけざっと読んだ(で、返却してしまった)。
エスノメソドロジーという名前には、研究対象と研究方法が同時に示されているそう。創始者ガーフィンケルはこれを陪審員の研究からみつけたという。法律等の専門知識のない陪審員達がどのように結論へと到達していくのか、その途上の様々な微調整がガーフィンケルを新たな方法へと導いた、ということらしい。
既存の社会学がこうした一つ一つの微調整をリソース(資源)としてここから研究を始めるのに対し、エスノメソドロジーはここをトピックとしていわば結果としてここに至る過程を見て行く…既存の社会学との違いはわかったけど、心理学や認知科学、対話分析辺りとの違いはまだよくわからない…違いも本に書いてあったけれど。
あと、この「エスノ」というところは、民族学でいう民族植物学とか民族科学などの、いろんな民族で様々な知識体系がどう異なるのか、という学問分野から取り入れたらしいけど、ではこのエスノメソドロジーではそういう民族間の比較などを主要なテーマとするのであろうか。図書館でざっと適当に見た感じではそういう印象は受けず、社会学的方法だと思ったのだが、今日読んだところではある一つの自然言語を話すグループのメンバー内での社会秩序の形成を見ると書いてあったのでそういう論点もあるのかな? どうなのかな? ここら辺は社会言語学との関わりも(それらとは方向性が逆なのかな)…
(2013 03/03)

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