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児島野崎家訪問

旧野崎家住宅(岡山県倉敷市)

旧野崎家住宅に行ってきた。入場料500円。
塩田王と呼ばれた野崎家。味野(現在の児島周辺)と赤崎から名前を「野崎塩田」とつけて塩田開発に成功し、苗字帯刀を許され「野崎」を名乗った。 といっても、その前の世代は塩田開発に失敗しており、足袋の行商を大阪から山口までしながらの苦労の多い前半生だったよう。 現在ではナイカイ製塩(だったかな?)という会社になっている。のためか、整備がきちんとされていてきれい。台所など今にも塩田作業者や台所で働く人々が現れてきそうだった。座敷や蔵の黒塗り壁が印象的。

蔵を改装した展示室では、凹んだ口が味わいを出している古備前の壷、源氏物語各帖の暗号にもなっている5本のお香、世界の製塩の様子、入浜式塩田と揚浜式塩田の違い(前者は潮の満干の差が大きい瀬戸内などで行われているそれを利用して塩田に海水を入れる方法、後者はそれほど差が大きくない地域で行われている人力で海水を塩田に入れる方法)、江戸時代の各藩の藩札、明治期以降の台湾での製塩の資料など、素人でも見応えのある資料がたくさん。 塩まんじゅうお土産に買って帰った。
(2010 01/10)

正面の門
敷地内蔵通り

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