「他者のような自己自身」 ポール・リクール
久米博 訳 叢書・ウニベルシタス 法政大学出版局
読みかけの棚から
読みかけポイント:序言のみ。
目次
謝辞
日本語版への序文
序言 自己性の問題
第1研究 「人物」と同定的指示-意味論的アプローチ
第2研究 言表行為と語る主体-語用論的アプローチ
第3研究 行為者なき行動の意味論
第4研究 行動から行為者へ
第5研究 人格的自己同一性と物語的自己同一性
第6研究 自己と物語的自己同一性
第7研究 自己と倫理的目標
第8研究 自己と道徳的規範
第9研究 自己と実践的知恵-確信
第10研究 いかなる存在論をめざして
訳者あとがき
主な邦訳書文献
参照文献
原注
索引
デカルトの〈コギト〉の証明の後の、神の存在証明で、〈コギト〉の存在理由を神の存在に依ってしまったことで、〈コギト〉は最早第一原理の座を降ろされる、そこから導かれるデカルトの円環。
今日はここまで。
(2023 02/06)
この本の特に前半部分は、英米の分析哲学の理論を検討しているところでもある。あまり現代哲学(のこの時期…2000年越えた現在では行われ始めているいるときく)では、例がないかも(英米内、またはフランス内では盛んなのだけれど)。これはリクールがシカゴ大学に勤めた経験からなのかもしれない。
(2023 02/07)
解釈学(と上にあるような分析哲学との対話)は迂回の学問である。「証し」はハイデガーの概念。
訳者あとがきから(読み終わったわけでは、もちろん?ない。読み終わったのは「序言」のみ)。
これまでの現代哲学における先例。リクールによる見立て。
フッサール「デカルト的省察」…私以外の他者を私として考える方向のみで、自己を他者として考えなかった。
レヴィナス…徹底的に「他者」から。「他者は私を喚問する」。リクールの見るところ、他者の声を聞く私、私の声として聞く事がなければその声は到達しない。
ハイデガー…良心論、ハイデガーの良心は他者に結びつかない。良心の声は他者の命令(リクール)。
(2023 02/16)
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