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荒川区立中央図書館(ゆいの森あらかわ)(図書館巡り19)

荒川二丁目下車すぐ。荒川七丁目、町屋からでも歩けそう。
5F建ての建物…この建物全てが図書館及びその関連施設というのもなかなか。1Fは絵本館。柳田邦夫絵本大賞?というのを開催しているらしく(今年で18回目)、ノンフィクション作家の柳田邦夫氏の名前を冠するのは初とのこと。

2、3Fには吉村昭文学館が併設。無料の小規模な館だけど(書斎再現もある)、なんでも当時の荒川区長が当時存命だった吉村昭氏に「文学館を」と言ったところ、「そんな税金で作るようなものではない」と言われ、それでもというと、図書館併設ならいいよ」と言ったらしい。同じく小説家で妻でもある津村節子とのゆかりで福井県文学館と姉妹館。意外にも(といったら失礼だけど)たくさんの作品が翻訳されていて、置いてあった小冊子が(吉村氏以外にも)日本文学の翻訳事情を詳しく書いていて楽しい(けど持ち帰りはせず)。一番多いのは「破船」、フランスでは「少女架刑」という作品が戯曲になって演じられた。「海の鼠」という漁村に鼠が大量発生するという話も面白そう(「破船」(お船様という掠奪の風習)と「海の鼠」は宇和島近辺)。吉村昭作品関連で作家が一番訪れたのは北海道(熊の話や網走監獄等)、続いて長崎(歴史物)。そして宇和島、それに田野畑村(島越駅?には吉村文庫・津村文庫があったが、東日本大震災で倒壊。また復興したという)。

さて、図書館に戻れば、お楽しみ?の海外文学が2箇所(文庫も入れれば3箇所)に分かれていてぱっと見わかりにくいか。メインの書棚の他に外周に「本の蔵」と称するコーナーがあってそこがどういうスペースか今はよくわからない。特記すべき分野
1、民俗学(民族学)…ここでは「民俗学」も「民族学」も混ざって置いてある。のも特徴だけど、結構圧巻。メインの棚1列と半その関係(あと半は軍事関係)。
2、俳句…絵本のまちである荒川区は俳句のまちでもあるようで、俳句(俳諧)も1コーナー。海外俳句も(EU初代代表の句も)。
3、アニメ関連も。何せ野沢雅子が荒川区出身らしい。
…再訪確定、かな。
(2024 01/27)

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