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「東欧革命と市民」

南塚信吾 編  朝日選書  朝日新聞社

東欧研究者としてお馴染みの面々が、東欧革命直後(からちょっとたった時に)主に地方に行って庶民の生活を調査した…もの。今となってはそれ以降の歴史的な関心も。
(2011 11/23)

序章を読んだ後、今日はハンガリー・ポーランド・セルビアの章を。こういう庶民レベルの生活史と、前に読んだ国際関係の本と組み合わせてそれで総合的な理解が得られる、のではないか。
ハンガリーでは自作農的農民の姿を、ポーランドでは地方都市の有力者や政治指導者の姿を、セルビアではセルビア内のクロアチアからのセルビア難民の姿を・・・などなど。
(2011 11/27)

今日で残りを読み終え。
チェコのサラリーマン共稼ぎ団地住まい家庭、スロバキアの政治運動家の末路、ブルガリア東北部の一農村(ブルガリア系、根付きのトルコ系、主に南ブルガリアからの戦後移住したトルコ系、それぞれの老人と若者)、ルーマニアの高校生(ルーマニア系とハンガリー系の高校、後者にはその中にルーマニア系とハンガリー系、さらにはここを出てドイツ系の高校へ言った人も)、クロアチアのザグレブ近郊の街道沿い農村など、いろいろな立場から見た東欧革命。
「10年後、20年後見ればこの革命の功罪がわかるでしょう」とその中の誰かが言ってたけど、果たして現時点、どうか?
(2011 11/28)

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