「人工呼吸」 リカルド・ピグリア
大西亮 訳 フィクションのエル・ドラード 水声社
読みかけの棚から
読みかけポイント:フヅクエ初台店で始めの方だけ読んでみた。歴史と文学についての何かの文章を引きたかった気が…
ピグリアはアルゼンチンの作家。「人工呼吸」とはアルゼンチンの国名をちょっと変えたアナグラムの変形みたいなタイトル。離れた叔父とその叔父が慕う作家(活動家?)を探して書く、という二重仕立て。この叔父が歴史を学校で教えているらしく、歴史と文学というテーマもある。そして、自分的に興味あるのは、この叔父と仲良しな、チェスの上手いポーランド人という設定。これはゴンブロヴィッチそのもの。ピグリアはボルヘスの影響も受け、ゴンブロヴィッチも出てくる…と…(最近、「燃やされた現ナマ」という作品も邦訳された)。
(2023 11/19)