![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108905612/rectangle_large_type_2_bd33e2ddea1e2ced424df58a0cd0990d.jpg?width=1200)
「ガーダマーとの対話 解釈学・美学・実践哲学」 ハンス・ゲオルグ・ガーダマー、カルステン・ドゥット
巻田悦郎 訳 ポイエーシス選書 未来社
ガダマー(この本の表記はガーダマー)のは80ページくらいだったし「了解」できているかはともかく、とりあえず読み終えた。図書館で借りたのだが、ガダマー自伝?とかもあって、図書館には結構ガダマーの本は開架で揃っている。
3分野から一つずつ引いてみる。
というのも、対話においてある人に起きることは、本来、終わりがないからだ。
(p46)
われわれはすでに読んだページを遡ってめくる。われわれは読みへと落ち込み、ますます深く形成物の世界へと入り込む・・・(中略)・・・すなわち、われわれは投げ返されるのであるが、それは決して解釈に失敗したからではなく、この形成物の世界が汲み尽くしえないほど豊かな意味と響きからなっており、そのため、われわれを離さないからである。
(p70)
わたしはどんな種類の悲観主義に対しても、大変懐疑的だ。わたしは思うのだが、悲観主義はいつも誠実さの欠如だ。
(p83)
解釈学でいうところの解釈というのは、人が生きるために必要な、別の分野、例えば認知とかの別の側面のことなのでは、とも思う。
訳者巻田氏はガダマーとリクールを結ぶところに多く著書がある人みたい。
(2017 02/12)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?