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「バルカン史」 C&B・ジェラヴィッチ

木戸蓊・野原美代子 訳  恒文社

今日は「バルカン史」ジェラヴィチ夫妻共著。
自分はも少し中世の記述が欲しかったんだけど…そっちはやっぱクセジュにある各国史かな。古代・中世にそれぞれの民族が最大版図を得た、その版図をまた得ようとして、絶えず紛争が起きるとのこと。
(2008 11/24)

昨日はあれから、「バルカン史」の続きを。
中欧の「基準線」は、カトリックとギリシャ正教の境目。ポーランドとウクライナ・ベラルーシ、トランシルバニアとルーマニア(どっちも現在はルーマニアだが、第一次世界大戦まではトランシルバニアはハンガリーだった)、そして、クロアチアとセルビア。この最後のは、民族・言語的にはほとんど変わらなくて、要するに宗教とそれに関わる言語表記(文字)が異なる。そういうのは返って反感を呼びやすい。そしてその境界線上にボスニア・ヘルツェゴビナがある。この「基準線」上はまた紛争の線でもある。
あと、この本読むと、どうしてセルビアがコソボにこだわるのかもわかる。聖地であり敗戦の地でもあるから…
(2008 11/25)

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