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社内規定NGでも副業申請が認可された話

私の会社では社内規定で副業がNGとされています。
それを承知の上で、ダメ元で申請をしたら、まさかの認可になりました。

今回はどのようにして認可になったか?を書かせて頂きます。

同じように副業したいけど、社内規定がNGで踏み出せない方に参考になればと思います。

なぜ申請したか?

理由は3つあります。

◆理由1:カウンセリングをライフワークにしたい
私は現在、キャリアカウンセラーを学んでいます。大変な事も沢山ありますが、とにかくカウンセリングが大好きです。学ぶうちに、これをライフワークとして続けたいと強く思うようになりました。そのためには、やはり実践の場がすぐに欲しいと思いました。

でも現職ではカウンセリングを業務で行うことができません。本業では営業企画をしています。そして周りは右も左も50代のおじ様ばかり。

私は20-30代のキャリアで悩める方を支援したいので、おじさん向けに実践というのも、なかなかやる気が起きず・・・ということで、本業とは別のフィールドでカウンセリングの実践を積む決意をしました。

◆理由2:規定改定に向けた突破口になれば良い
兼業NGの会社に対してのアプローチってなかなか勇気がいりました。世の中にはこっそり副業している方もいます。年間20万以下であれば早々に会社にバレる事もないでしょう。ではなぜあえてしたのか?

大げさに言うと兼業NGな事を逆手にとって、私が切り込むことで、副業したいけど踏み出せない人たちの突破口になれば良いなと思ったから。人事部が制度を改定してくれるきっかけになったら良いな。そんな気持ちがありました。

◆理由3:会社の反応を見たかった
今回の副業の目的は将来に向けて、今やりたい事をする事。収入は二の次でした。
私が前向きに自分のキャリア形成を考えている事に対して、会社はどんな反応をするのか?それを試したかった気持ちがあります。
もし良い反応が得られなければ、そういう会社だと思って、転職をするなり、仕事へのスタンスを変えるなりをしようと思っていました。

申請に向けてどんなアプロ―チをしたか?

リアルな時系列でお伝えいたします。
▼2021年8月下旬:人事担当者(若手)にメールで打診。

私「規定には副業NGって書いてありましたが、何か余地はありますか?」

人事担当「基本はNGです。でも内容によっては検討するので、次長と部長宛てにメールしてください」との事 

(え!!!余地が合った!)
何事も聞いてみないとわからないですね。

次に、上司への打診をしました。

▼2021年9月上旬:直属の上司(推定年齢53歳 元人事部出身)に打診。

私「人事に問い合わせたら、一度具体的に相談してみてと言われたので、申請したいです!」(具体的な内容を伝える・・・)

上司「なるほど・・・恐らく、判断基準としては自社の情報漏洩にならないか?副業先の顧客からクレームを貰った時に、自社に損害が被らないか?がポイントになると思うよ・・・会社へのリスクを最小限に抑える工夫を具体的に言わないとダメだよ」との事。(表向きは紳士的な応対でしたが、明らかにめんどくさいオーラは出されました)

私「わかりました!リスク回避の事を踏まえて、資料作成して人事に問い合わせしますね!」

上司「あまり前のめりになり過ぎないでね。何かあれば話聞きますので」

私「はい!」(副業をさせて欲しいだけであって、別に他に不満とか話したいことはないけどな・・・)

▼2021年10月下旬:人事部の部長&次長宛に資料をメールで提出

私「会社のリスクは最小限にします。副業は自身のキャリア形成に欠かせません。本業に活かします」という前向きスタンスを全面に出しながら、これでもかというくらいに丁寧に丁寧にメールを打ちました。
※申請した書類は下で詳しく書いています!

▼2021年11月上旬:人事部より返信

人事部「認可の方向と致します。頑張ってくださいね。規定の書式に記載して提出し直してくださいね」とメールで回答あり。

私「ありがとうございます!」(えっ、規定の書式があるの?という事は過去にも副業申請して認可になった人がこっそりいたのか・・・)

大企業あるある、抜け道がありました。

申請書の作成

人事部に提出した具体的な申請書は3枚作成しました。
(10月下旬に人事部長宛に送ったもの)
①兼業申請書
②誓約書
③補足資料

①と②については以下の素晴らしいテンプレートをネットで発見し、をれを元に、手直しをしただけです。
▼兼業許可セットテンプレ



全て細かく網羅されているので、必要な部分を手直しするだけでしっかりとした資料になりました!
今回はどこかの企業で勤めて働くまでは考えていないので、所在地の欄は消したり、雇用形態も業務委託+個人事業としました。

②の誓約書については初回段階ではおおげさかなと思ったのですが、熱意を伝えるために作成しました。
ちなみテンプレの内容(修正前)はこんな感じです。
(| 西村社会保険労務士事務所|なにわ式賃金研究所様のサイトより引用)

今回は業務委託もしくは、個人事業で考えていたので、13や14の項目、社会保険や確定申告云々の部分は削除しました。

削除するにあたり、このあたりの知識がなったので、こちらのyoutubeやサイトを参考にしました。
わかりやすくておすすめです。

▼確定申告



▼社会保険

③補足資料
わかりやすく伝えるために、補足資料をつくりました。全体像はこんな感じです。(めっちゃシンプル)

▼全体像

全体

▼業務委託先など
どこの会社から業務委託を受けるのか?個人事業では何をするのか?を明記。

業務委託


▼月のスケジュール
活動時間はどのくらいか?いくら稼ぐ予定なのか?月の副業スケジュールのイメージを簡単に表にしました。

スケジュール


実際、ここまでお仕事が入るまでには、時間がかかると思うので、かな〜り理想像なのですが・・・。
最大値として書いておけば、後々申請し直さなくても良いし、えいやっと作りました。

とにもかくも、今回は業務時間外で行うことが伝われば良しとしました。

▼副収入の試算
一応、収入の試算も記載しました。
こちらも理想像で、3年以内に目指したい所でまだまだ現実的ではないレベルです。
年間20万以下だから確定申告とか社会保険とかで、企業が関係する所はないよー!という事が伝われば良しという事で書いております。

値段

▼補足資料を作った理由
図形を使って補足資料を作成した理由は、①と②のテキストベースの資料だけでは、そもそも副業をしたことがない人はイメージができないと思ったからです。

人事や上司からすれば、業務外でどれだけ活動するの?業務に支障ない?

怪しいことしない?が気になると思ったので、シンプルに一目でわかるように工夫しました。

未確定事項も多いですし、そもそもこの計画通りにいくかは全く未知数です。でも具体的に書く事が大切だと思います。

また、書き出す事で、自分も目標が具体的になる!という効果もありました。


結果、人事部より再提出してと言われた社内の書類は申請書と誓約書が一枚になった、ごくごく簡単なもので、明らかに自分で作成したものの方が詳しくてわかりやすい!(自画自賛笑)
でも自作したものの内容が上回っていたからこそ、一発OKが貰えた理由のひとつかもしれません。

申請時のポイント

◆熱い想い
結果論ですが、なぜ副業をしたいのか?熱いを思いをメールや資料に暑苦しい程に滲み出した事が良かったと思いました。

そもそも副業する事に良いイメージがない方へのアプロなので、副業したら、私はこんなにも良い経験ができて、そして会社にも貢献できます!やらせてく下さいー!という前のめりスタンスで挑みました。

というのも個人的に、今回の副業が通らなかったら兼ねてより考えていた転職に踏み切ろうと思ったいたので、悔いのないようにしたく、全力でアプローチしました。
ここまでやって、ダメだったら、諦めがつくなとも思ったので。

認可になった感想

正直、拍子抜けしています。こんなあっさり認可になるとは・・・という気持ちです。

何事もやってみないと結果はわからないし、もっと早く行動すれば良かったなと。

認可になった事は単純に嬉しかったですし、会社が変わろうとしているのかなという期待も持てました。

一方、認可になった事を上司に伝えると、明らかにトーンダウンしていていました。(おいおいめんどくさいなぁとうい感じです)
まだまだ社内で理解を得るのは厳しい状況です。

そして、社内で認可になっただけで、実際の副業はまだ始動していなく、本当にスタートラインに立っただけ。

これからが勝負です。

今後は具体的に副業での活動もお伝えできるようになりたいです!

ここまで読んで下さりありがとうございました!

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