どこにも帰れない


楽しいことと苦しいことは繰り返し
どちらか一方だけになることはない
そうわかっていても納得できない日もある
昨日があって 今日がきて たぶん明日もある
それの×365が一年で そうやって31年生きてきた
それで何が出来た? 何を成せた?
たぶんゼロではなくて 何かはあるはずなんだけど
じゃあ本来どうなっていたかったかと尋ねられたら
答えられるものなんて持ち合わせてはいない
なんの展望もないニンゲンには何も成せない
頭の中の自問自答が正しいと思い始めたら最後
ただそういう時期なだけ

こうやって定期的にこの暗い場所に来ると
ここが本来いるべき場所なんじゃないかと思う
どうあってもここに戻ってきてしまう
じゃあそれまでの間に感じたことは?
肯定的には捉えられない
ただそういう時期なだけ

どうするのが正解だったんだろう
なにが間違っていたんだろう
別に自分を特別とか思っているわけじゃないけど
周りが出来ているほんの些細なことにつまずき
頑張る方向と適切な力加減がわからなくて
途方に暮れるとかもうしたくないのに
大の大人がすることじゃない失敗を繰り返して
大した挑戦もしてないのに
一丁前に挫折感なんか感じて
いやになる
いやになる
それでもやっぱり
この人とは一生付き合わなくちゃいけなくて
それだけで目の前が暗くなる

街に出たらたくさんのひとが居て
その一人ひとり違う悩みを持ってる
いろんな考え方があって
いろんな感じ方がある
それらひとつも想像もできない時点で
自分の悩みに酔ってるだけ



歳だけ重ねて意味もなく生きのびてしまった
そういう自己否定
誰かに「そんなことないよ」と言って欲しいの?
そんなくだらない茶番に人を巻き込むべきではない
そうやって段々と 口を開くことすら億劫になる



なにも感じなくなりたい
そういう思いが強くなる
もう人生を思い通りにしようなんて思わないから
なにも感じなくなりたい
楽しいも苦しいももう一切なくていい
やりたかったこと いくつかあったけど
もうここがゴールでいい


明日が来るのがこわい
今日が昨日になってしまう
その次は明日が昨日になって
一年後が過去になってしまうのがこわい
終わりがわからなくてこわい
わけもわからないままはじまって
にんげんごっこしてるみたい
世界がこわい
とにかくこわい
どうしたらいいか教えてほしい
でも知りたくない
教えてもらって出来なかったら
にんげんごっこを続ける自信がない

今日は晴れていました
うどんを食べました
でもまた明日がきます
こわい

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